DAZ Studioのバージョン4.5が正式リリースされました。
今回はDAZフォーラムの
このトピックの内容を抜粋しましたので、注目の新機能などを見ていきましょう。
◆新機能
1. Separate Software and Content installersソフトウェアとコンテンツのインストーラーを分離した。
2. Selectively save parts of a sceneシーン内のオブジェクトから選んだもののみを保存できる。
3. FBX ImportFBXインポート。FBX形式のファイルをリグとアニメーション込みで読み込むことができる。
File > Import
4. New “Ready to Render” scenes「Ready to Render」シーンファイルおよび構成ファイルの追加(バージョン4.0.3で導入済)
Smart Content>Default>Scenes>Ready to Render
5. Geometry Shellsジオメトリシェル。テクスチャやシェーダー、ジオグラフティングをブレンドするのを助ける。マテリアルの変更とノードの表示/非表示が設定できるインスタンスに見える。
Create > New Geometry Shell
6. Instancingインスタンス。シーン内のオブジェクトをコピーすることで、メモリやビデオのリソースを削減する。インスタンスはオリジナルと同じシェイプ、ポーズ、マテリアルを持ち、移動回転拡縮ができる。
Create > New Node Instance
7. Group Nodeグループノード。ペイントアプリケーションのレイヤーのように、シーン内のオブジェクトをグループ分けできる。
Create > New Group
バージョン4.5では、
DSONファイルフォーマットの追加、インスタンスの実装、FBXインポート機能などが新機能として挙げられています。他にもビューポートの表示速度が2~5倍速くなった点、3Delightレンダラがバージョンアップされた点が要注目ですね。
詳しい変更点が記載されたChange Logは
このページで見ることができます。今まで無かったのが不思議なくらいですが。
◆インストールについて
過去にDAZ Studio 4 Proまたは4 Pro Upgradeを製品ページから購入したことがある方は
Itemized Order Historyからリセットして下さい。そうでない場合は製品ページより$0で購入し、ダウンロードして下さい。
起動時にシリアルナンバーを要求された場合は
このページで確認し、入力して下さい。
前バージョンの32bit版および64bit版アプリケーションとDS4 Default Contentをアンインストールしてから、DS4.5のアプリケーションと14812_GenesisStarterEssentials_1.3_trx(デフォルトコンテンツ)をインストールするのが良いと思います。
また、ファイル形式の変更により、DS4.5のデフォルトコンテンツ(Genesisなど)を前バージョンで読み込むことはできません。
プラグイン製作者のためのSDKも正式バージョンとなりました。
◆バージョンアップする上で知っておくべきこと
・DS4.5で保存したファイルはDS4.0.x以前では読むことができない。
・プラグインはDS4.5に対応したバージョンが必要。
・FBX Importでは全ての要素をまだサポートしていない。
・DAZスクリプトによるプリセット保存は段階的に廃止される予定。これらの保存メニューはFile>Save As>Deprecatedへ退避。
・DAZシーンファイル(.daz)はまだ読み込みできる。ただし保存はできなくなった。
・Poserコンテンツで使われているPropagating ScaleおよびDependent Parameters (valueOpKey)のサポートがアップデートされたため、これらを使っているアイテムの挙動が変わる可能性がある。
・3Delightレンダリングエンジンが10.0.50にバージョンアップ。サードパーティーによるシェーダー製品の中にはアップデートが必要なものもあるかもしれない。
・pwシェーダーはリセットしてDS4.5に対応したバージョンをダウンロードする。
・
DAZ Studioの紹介ページからダウンロードできるファイルにはGoZ、Decimator(シリアル別売)、Photoshop Bridgeプラグインインストーラーが入っていない。
◆プラグイン&シェーダーのDS4.5対応
DS4.5に既に対応しているDAZストアのプラグイン製品は
コチラDS4.5に既に対応しているDAZストアのシェーダー製品は
コチラMy Accountの
Itemized Order Historyでリセットして最新版をダウンロードして下さい。
InfinitoはDAZフォーラムの
このトピックでアップデートファイルが作者より配布されています。
DSF ToolboxとGenXはアップデート作業中です。
Shader Mixerを使ったシェーダー製品はおおむねそのまま使えるようです。
追記)Infinitoの正式バージョンアップ、そしてGenXもアップデート済。追記2)DSF ToolboxそしてSusu-Harai、IBL Transformer for UberEnvironment2もDS4.5に対応済。 ◆その他
Genesisフィギュアの服を読み込む時にDuplicate IDsエラーが出ると思います。その場合はDAZフォーラムの
このトピックよりスクリプトをダウンロードして使って下さい(DAZストアの製品はすぐにアップデートが行われるとは思いますが)。解凍後適当なコンテンツディレクトリにコピーしておいて
Content Libraryタブから実行し、服のdsfファイル(dataフォルダの中にあるファイルではなく)を指定します。
Genesis Evolutionモーフのプロパティが表示されない状態になる場合がありますので、最新版をダウンロードし、インストールして下さい。
DS4.5より拡張子dufのファイル形式が加わり、今までdsfファイルだったものがdufファイルに変わっています。ファイルを見てみると、dufファイルがプリセットファイル、dsfファイルがデータファイルという区別になっているように思います。
さらにどちらもバイナリ形式になってしまい、テキストエディタで中を見ることができなくなってしまいました。※
Batch Convertタブを使えばduf、dsfファイルのバイナリ(Compressed)<>テキスト(Uncompressed)を相互に変換することができます。
※7zipなどの解凍ソフトでもテキストに変換できるとのコメントをいただきました。ありがとうございます。
コンテンツのアイコンにActor、Poseなどの内容を表す文字が付くようになりました。それによりSmart ContentタブのProductsページがまともに使えるように!
Batch Convert、Scene Info、Script IDEなどのタブが追加されました。
プリミティブ作成時にセンター位置をワールドとオブジェクトのどちらかから選べるようになりました。
ウェイトマップフィギュアのポーズ変更中の表示がおかしい。ウェイトマップの解像度を下げたような感じ。プレビュー表示スピードアップのため?
モーションブラーがついてる!(Render Settingsタブ)
Auto-fitツールとTransfer Utilityがバージョンアップし、服の既存モーフも変換するようになりました。ただ、そのモーフが誤動作してしまう可能性があります。
Smart Contentタブの!マーク(リンク切れ)のついたアイテムを削除するには、
Content LibraryタブのオプションメニューからContent DB Maintenanceを開き、Remove Orphaned File Referencesにチェックを入れてAcceptボタンを押します。それでもだめなら
Smart Contentタブの!ファイル上で右クリックしてShow in Content Libraryやサイドメニュー上でRefleshを試すと良いかもしれません。