DAZ Studio用の第3のLuxRenderエクスポータ『Luxus』が登場しました。
『Luxus』には次のような特長があります。
・DSのライトおよびオブジェクトのマテリアルにLuxRender用プロパティを付加することができる
・付加されるプロパティやレンダリングの設定はLuxRenderのものそのままが用意されている
・DSのマテリアルをLuxRenderのパラメータに変換するオプションもある
・clothマテリアルタイプや、GPUとのハイブリッドレンダラ、SPPMレンダラなど、最近のLuxRenderの機能を網羅(SLGには未対応)
・サンプルシーン、LuxRenderのプロパティが付加済みのいくつかのライトプリセット、マテリアルプリセットが用意されている
・レジストいらず
このプラグインは、かなり割り切った仕様で作られています。『Reality』はDSユーザーが使いやすいように簡略化してマテリアルのプロパティやライトの設定などを用意し、DSのレンダリングとある程度同じような結果になるように変換しています。それに対し『Luxus』はLuxRenderで使われるそのままのプロパティを用意し、それを直接編集することができるようにしています。そのため、オブジェクトの質感やシーンの照明などはDSのレンダリングとは違ったものになりますが、LuxRenderに関する知識があれば細かいところまで調整することが可能になっています。
LuxRender wikiを読み込んでまでLuxRenderを使いこなそうとしていた方には、『Luxus』は非常に魅力的なプラグインになります。なにせwikiに載っているプロパティそのままを調節できるのですから。逆に言えば、その知識がなければ、どのマテリアルタイプを選べば思ったとおりの質感にできるのかさえわかりません。プロパティ付加時のDSマテリアルの変換も色やテクスチャパスを渡す程度ですので、レンダリングしてみたら効果が出てなかったり、異常に効果がかかってしまったりするのを自分で調節できなければいけません。
ここで『Luxus』を使うためのポイントを簡単にご紹介しましょう。
(1)Render SettingsタブのAdvancedページでRender Engineを「LuxRender via Luxus」に変更する
(2)Path to LuxRenderのメニューからBrowseを選択して、LuxRenderがインストールされているフォルダを指定する(初回のみ)
(3)ライトを選択して
Parametersタブのオプションメニューの「Luxus - LuxRender Light」を実行、付加したいライトの種類を選ぶ
(4)Surfacesタブでマテリアルグループを選択した上でオプションメニューの「Luxus - LuxRender Material」を実行し、付加したいマテリアルの種類を選ぶ
レンダリング時にはDSのレンダラとしてLuxRenderが動くので、通常と同じように「Render the Scene」アイコンをクリックするだけでLuxRenderでのレンダリングが開始されます(レンダリング設定の「Use LuxRender GUI」をOnにすれば、LuxRenderのウィンドウでレンダリングすることも可能です)。
LuxRender用のプロパティを付加するとサイドメニューに「LuxRender」というグループが追加されます。このグループに含まれるプロパティがそのままLuxRenderに渡されることになりますので、以後はそちらを編集することになります。これらのプロパティは保存したシーンにも含まれますし、ライトプリセット、マテリアルプリセットあるいはシェーダープリセットとして保存し、再利用することも可能です。
テーマ : 3DCG
ジャンル : コンピュータ