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DAZ Studioでアナグリフ立体画像を作ってみる

Category : Tips
お正月に映画『アバター』を見て来ました。そこのシネコンでは3D上映設備が整っていたので、迫力のある3D映像で見ることが出来ました。映画館では大きな3Dメガネを渡され、それをかけてスクリーンを見ると立体的に飛び出して見えるという仕組みです。どうやら上映館によって3D化の方式が違うらしいのですが、私が見たのはXpanD方式という、液晶シャッターのついたメガネで見るタイプだったようです。
家庭でも手軽に飛び出す画像が作れないかと調べた結果、今回は昔ながらの赤青メガネを使うアナグリフ方式の画像をDAZ Studio(以下DS)で作ってみることにしました(原理さえ分かれば他の3DCGソフトでも製作可能です)。

アナグリフ静止画 SS

■原理と必要なもの

まず、立体画像を作るためにはどんなものを用意すればいいのでしょうか?それにどうやって見るの?そもそもどんな仕組み?
「STEREOeYe」さんのコンテンツを熟読すれば、すべて分かります。
また、こちらではアナグリフ画像を立体的に見るための赤青メガネも販売されています。メガネの自作は簡単ですが、より明るく見るためのシアンのセロファンがなかなか手に入らないのと、1つ80円~という低価格なのを考えると、とてもオススメです。私は眼鏡をかけているので、「赤青メガネ・フィルム製 手持ちタイプ」をフレームに引っ掛けられるようにはさみで加工して使いました。

ともあれ、立体画像の原理とは、左目用と右目用の2つの画像を用意し、それを左目用は左目にだけ、右目用は右目にだけ見えるようにしたもののようです。
今回は画像があったほうが断然分かりやすいと思いますので、製作した画像を初めにお見せしましょう。

浜辺でシャツたくし上げ アナグリフカラー
アナグリフ - カラー

浜辺でシャツたくし上げ アナグリフグレー
アナグリフ - グレースケール
Character:ZhangXi
Hair:Lollipop Hair
Costume:Bikini for She Freak V4 , Hot Style for SF4 Bikini , ToolGirl , Ultimate Dynamic Tee
Light:Light Dome PRO 2.0

画像をクリックすると倍サイズの画像が開きますので、赤青メガネをかけて見てみてください。

グレーのほうで話を進めて行きますが、この画像を赤青メガネで見ると、
左目には赤のフィルタがかかり、赤い部分が消えるのでこのような画像(画像はイメージです)が
アナグリフ 左目での見え方

右目には青のフィルタがかかり、青い部分が消えるのでこのような画像(画像はイメージです)が
アナグリフ 右目での見え方

それぞれ見えるわけです。
この立体画像を作るためには、左目用、右目用それぞれにレンダリングした2枚の画像と、それを合成するためのWindows用ソフト「Anaglyph Maker」を使います。このソフトは上記HPで配布して下さっているフリーソフトで、2枚の画像からアナグリフや他の方式の立体画像を作り出せるすぐれものです。


■左目用右目用画像のレンダリング設定

では、上のようなアナグリフ画像の元となる画像をレンダリングするための設定を説明して行きます。
と言ってもそんなに難しい事じゃありません。
まずは普通にシーンを組み立てます。この時注意すべき事としては、
 ・立体画像にする時に左右を削るので、左右には余裕を持たせる。
 ・立体的に見せたいものが左右のフレームからはみ出ていると見辛くなるので、なるべく中央に納める。
 ・カラーアナグリフを作る場合は、赤または青の原色系の服などは避ける。
今回は左右をクロップする事を考え、レンダリング画像の横縦比を1:1にする事にしました。

ここからがキモになるのですが、左目用と右目用のカメラをシーンに作成します。
まずシーン内のカメラ(Default Camera)をSceneタブで選択した状態で、メインメニューから Create > New Camera を実行します。
アナグリフ 新規カメラメニュー

出現するダイアログのオプション(表示されて無い場合はShow Optionsボタンを押してください)を「Copy Selected Item」にし、Acceptボタンをクリックすると同じ位置に新しいカメラが作成されます。
アナグリフ カメラ作成オプション

これを2回繰り返して、Camera 1L(左目用)とCamera 1R(右目用)のカメラを作ります。
次にこの2つのカメラをDefault Cameraの子供にします。Sceneタブでこれら2つのカメラをDefault Cameraへドラッグ&ドロップして下さい。
アナグリフ カメラの配置
これでL・R2つのカメラがDefault Cameraの動きに追従するようになります。

まだ3つのカメラが重なっている状態なので、LとRは少し移動してやらなければいけません。
ここで問題になるのはどのくらい移動してやれば自然に左目用右目用の画像を作ることが出来るのか、という事です。これは「STEREOeYe」さんのこのページを参考にさせて頂きました。
今回は対象が2mほど先にいる人物なので、人間の両目の間隔(65mm)離せばいい事になりますね。
 Camera 1L(左目用)を選択し、ParametersタブX Translateを-3.25(cm)に
 Camera 1R(右目用)を選択し、ParametersタブX Translateを3.25(cm)に
それぞれ設定しました。
それぞれのカメラからのシーンをビューポートで確認し、もしも左右にはみ出している様ならDefault Cameraを移動などして調整してやって下さい。LとRはくれぐれも動かしたりしないように気を付けて下さいね。
※今回は平行撮影をして左右をクロップするという方法ですので、L・Rカメラを対象へ向けたりはしません。

LとRそれぞれのカメラでレンダリングを行い、DS上の工程はおしまいです。
アナグリフ 左目用レンダリング
 左目用レンダリング画像
アナグリフ 右目用レンダリング
 右目用レンダリング画像
たった65mmカメラを離しただけでも、人物の位置がかなりずれているのが分かります。


■立体画像への加工

左目用右目用の2枚のレンダリング画像が出来たら、ここからは「Anaglyph Maker」の出番です。
アナグリフ アナグリフメーカー

 (1)Load Left Imageボタンを押して左目用画像を、Load Right Imageボタンを押して右目用画像をそれぞれ読み込みます。
 (2)とりあえずMake 3D Imageボタンをクリックしてみると、プレビューエリアにグレーアナグリフにした立体画像が表示されます。
このプレビューで青と赤がずれているところほど手前に飛び出してきます(赤→青と配置されている場合。青→赤なら引っ込みます)。そしてほとんどずれていない部分が奥行きの基準(画像のフレームと同じ奥行き)になります。
 (3)おそらく最初の状態では青と赤はかなりずれていると思いますので、位置補正の5L、5Rのボタンを何度かクリックしてずれを調整し、どこを基準にするかを決めます。今回の画像ではズボンの辺りを基準にしてずれないように補正しました。



今回の画像の素材はこちら

Light Dome PRO 2.0

ZhangXi

Lollipop Hair

Bikini for She Freak V4

Hot Style for SF4 Bikini

Ultimate Dynamic Tee




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