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COLLADAを使ってDAZ StudioからCarraraへ

Category : Carrara
以前の記事『CarraraからPoserコンテンツを使う』にて、CarraraからPoserコンテンツを使う方法をご紹介しました。その最後に、DAZ Studio(以下DS)のシーンデータをまるごとCarraraへ持っていく方法としてCOLLADA形式があるというお話もしました。
COLLADAとは、さまざまな3DCGソフトウェア間でのデータ交換やゲームエンジンへのデータ出力などに使われる汎用的なファイルフォーマットです。しかし今回はDSからCarraraへの出力に絞って検証してみたいと思います。
ただ、このCOLLADAについての機能は今もバージョンアップを繰り返しており、仕様変更や改善が今も行われているため、この記事の内容が通用しないことになる可能性もあることを念頭に置いておいて下さい。
この記事ではDAZ Studio 3.1.1.11(Advanced 32bit)とCarrara 8.0.0.231(64bit)を用いています。

Collada2Carrara SS

■DSからのエクスポート

DSからCOLLADA形式で出力するには、メインメニューから File > Export を実行し、ファイルの種類にDAZ COLLADA(*.dae)を指定します。そしてファイル名を設定して保存ボタンをクリックするとしばらくして次のようなダイアログが出現します(バージョン3.1以降)。

Collada2Carrara DSエクスポートダイアログ

現在公開されているPublic ReleaseであるDS3.1.0.148ではV4をエクスポートしようとすると次まで行かずエラーが出てしまいます(ログに記録されますが、何も無かったかのように元に戻ります)。どうやらLegacy INJection Slotsが原因のようですので、Power Loaderでチェックを外して「Include Support for Checked Products Only」(Generate ExP filesにチェック)のオプションでV4を読み込めば回避できます。Power Loaderについてはこの記事をご参照下さい。この問題が修正されたDS3.1.1.11(Beta版)も公開されています。

さてダイアログの内容にいきましょう。
オプションの内容を表示するために「Show Individual Settings」をクリックして下さい。
Geometryについてのオプションは今回の内容に関係ないので省きました。
・Profile出力するCOLLADAのプロファイルを選択できます。
・Standard COLLADA標準のCOLLADAフォーマットで出力します。
・Standard COLLADA with DAZ 3D enhancementsDAZ3D独自の拡張を施したCOLLADAフォーマットで出力します。
・Surfacesサーフェイス関係のオプションです。
・Collect maps保存する場所にファイル名と同じ名前のフォルダを作り、そこへ使用するテクスチャを集めます。
・Invert alpha imageOpacityテクスチャの色を反転します。
・Combine alpha and diffuse mapsDiffuseテクスチャとOpacityテクスチャを合成してpngまたはtiff形式で出力します。
・Merge materials by diffuse map同じDiffuseテクスチャを使っているサーフェイスを1つにまとめます。
・Animationアニメーション関係のオプションです。ただし、この項目のオプションは現在は機能していない様子です。
・Include transformationsオブジェクトの変形(移動・回転・拡縮)のアニメーションを書き出します。
・Include morphsモーフアニメーションを書き出します。

同じPC上で作業する場合は、「Standard COLLADA with DAZ 3D enhancements」にして「Collect maps」のチェックを外すことで、Carraraに最適なフォーマットになると思います。この場合、テクスチャは元のランタイムフォルダを参照します。

このダイアログにはMorphタブがありますが、このプロファイルでは関係ないようです。

作成されるCOLLADAのバージョンは1.4.1になります。


■Carraraでのインポート

今度はCarraraでCOLLADA形式のファイルを開く方法です。
こちらは通常の.CARファイルを開くのと同じく、メニューコマンドからFile(ファイル) > Open(開く)を実行して新規ドキュメントを作成するか、File(ファイル) > Import(インポート)で既存のドキュメントに追加するかしてください。
オプションなどはありません。


■Standard COLLADA with DAZ 3D enhancements

DAZ3D独自の拡張を施したCOLLADAフォーマットであるこのプロファイルですが、これを使えばDAZ Studio上でのシーンをほぼそのままCarraraへ持って行くことができます。
ボーンやモーフはCarraraでも編集可能ですし、マテリアルもDAZ Studio Defaultシェーダの内容ならパラメータやテクスチャもそのままです(ただし、シェーダの特性の違いから調整は必要になります)。
アニメーションも変形アニメーション、モーフアニメーション共に大丈夫です。
シーン内のライトやカメラも標準のものなら問題なく持って行けます。ただし、CarraraでEffectsタブに分類されるような特殊効果は保持されません。

ただし、機能が成熟していないためか仕様なのかはわかりませんが、注意点が少しありました。
 ・Shading Domain名が変わってしまうためか、ブラウザトレイからのPoserマテリアルを適用することはできなくなります。Carraraのシェーダプリセットは適用可能です。
 ・小道具型の髪はシェーダが空っぽ(サーフェイスは保持されています)になってしまいます。一部の小道具も同様です。
 ・オブジェクトのペアレントは解除されてしまうので、Nullを親にして複数のオブジェクトの位置調整などをしていた場合や背景プロップはその位置がばらばらになる可能性があります。
 ・Carraraでインポートできない服アイテムが存在します。読み込むと服のボーンだけ表示され、それ以降動作が変になります。同じ製品内でもトップはダメでボトムは大丈夫などあるので、原因は今のところわかりません。
 ・開いた時にエラーが出ても、Carraraを再起動すれば読み込める場合があります。
 ・COLLADAファイルはテキストファイルなのでファイルサイズが大きいです。V4にMorph++、服3着でだいたい100MB近く(テクスチャ除く)いきます。モーフデータがかなり容量を食うようです。


■COLLADAの使い道

以前の記事でご紹介したように、CarraraでもブラウザトレイからPoserコンテンツを使うことができます。そのためPoserやDSからシーンファイルをインポートする必要も減ってきたと思います。
それがある上でCOLLADA形式を使ってシーンを読み込むメリットをいくつか考えてみました。この際、使い慣れたアプリケーションだからという理由は外します。

 (A)aniMateでつけたキャラクターアニメーションを利用する
CarraraにもaniMateのデータを利用するプラグインが発売されていますが、DSにはaniMate Plusという高機能なアニメーションツールがあります。Lite版Standard版Plus版に関わらず、aniMateタブの何もない部分で右クリックして「Bake To Studio Keyframes」を実行しておけば、COLLADAでエクスポートが可能になります。
とここまで書いてPoser Format Exporterでアニメーションも保存できることを思い出しました。
Collada2Carrara aniMate

 (B)ダイナミッククロス(DC)を利用する
DS側で物理シミュレートしたDCをCarraraへ持っていくには、フリーズしてモーフ化する必要があります。DCのフリーズについてはこの記事をご参照下さい。
フリーズしたDCは小道具扱いになりますので、その不具合も背負ってしまいます。その場合はフリーズ前のDCをCOLLADAでCarraraに取り込み、シェーダプリセットを保存しておいて、フリーズ後の本番DCへ適用する必要があります。
Collada2Carrara ダイナミッククロス

 (C)Morph Followerでフィギュアに服をフィットさせる
DS3Advanced版には服をフィギュアへフィットさせるMorph Follwerという便利機能があります。これを使って服にフィットモーフを追加し、それをエクスポートすれば、Carraraでもフィギュアへ服をフィットさせることが可能です。Morph Followerについてはこの記事をご参照下さい。
Collada2Carrara Morph Follower

最後に、以前DSで作ったシーンをそのままCarraraへ持って行けるかテストしてみました。
『Windows7を導入:DAZ Studio 64bitレンダリング時間比較』で使用したシーンで、服を着せたフィギュア2体に背景オブジェクトと結構データ量が多いです。
DSでのレンダリングが次の画像になります。

MHandWR_street

このシーンをCOLLADAで保存すると約435MBにもなりました。
そしてCarraraで開きましたが、特に問題も無くすんなり読み込めました。この時の使用メモリ量は1.6GBほどでした。
これを何の調整もせずCarraraでレンダリングしたのが次の画像です。

Collada2Carrara サンプルシーンレンダリング

シェーダの調整は必須として、修正が必要になるのは主に次の4点ですね。
髪にテクスチャが張られていない > シェーダプリセットの適用
女性のストッキングから肌が突き出ている > 調整モーフを使用
背景のつたの葉が消えている > UVが変?(原因は不明)
ライティング > DSでは屋外ライトセットLDP2を使用しているので、それをSkyLightを使ったライティングに変更

調整が必要にはなるものの、DSでのシーンとそれほど変わらない状態になっているのは素直に驚きます。この状態からポーズを変更したり、モーフで体型を変えたりすることも可能です。


Comment

記事へのまとめ、ご苦労様です。
図解入りだとわかりやすくていいですね^^

COLLADA経由でCarraraに持って行けばレンダリングの幅が広がるかなぁ、と安易に手を出したのですがそう簡単にはいかないみたいですね。
でも、Carrara側でやることがちょっと明確になった気がします。

GA-jさんコメントありがとうございます。
どちらのソフトでもバージョンアップの目玉として挙げられる機能ですから、これからの改善は期待していいと思いますよ。髪のシェーダがはげてしまうのは解せませんけど(GA-jさんの環境でもそうなりますか?)
両方のソフトのいいところを活用できる使い方が見出せれば最高ですね。

Prop髪は同じようになりますね。
A3を使ってるとよくなります。記事に書かれてるのと同様にシェーダーが空っぽです。。。
上手くいくコンフォーム型のGlamour Hairと、シェーダーが空になるNyoko Short Hairの.daeファイルを見比べて、何が違うのか調べたいところですが其処までには至ってません。

D|Sに手を出して勢い余ってCarraraにまで手を出してしまった状態なので、理解できていないことが多くて大変ですけど、Kotozoneさんの記事を見ながら頑張ってますっ。

GA-jさんお返事ありがとうございます。
やはり同じ症状が出てしまいますか。ファイルサイズが大きいので出力されたデータを調べるのも大変ですよね。

> D|Sに手を出して勢い余ってCarraraにまで手を出してしまった状態なので、理解できていないことが多くて大変ですけど、Kotozoneさんの記事を見ながら頑張ってますっ。

そう言っていただけると、とてもうれしいです。がんばってください!!

daz3d carrara

こんにちは〜

お聞きしたいのですがcarraraファイルCARをDAZでは読み込めないのでしょうか?

すみませんが教えていただきたのですが。

Re: daz3d carrara

まさむねさんこんばんは。
残念ながらCARファイルをDAZ Studioで読み込むことはできません。

そのため、CarraraのモデルなどをDAZ Studioへ持って行く場合は、「WaveFront OBJ(.obj)」あるいは「DAZ COLLADA(.dae)」で保存することになります。
CarraraのFile>SaveAs(またはExport)で保存形式を選んで保存したものを、DAZ StudioのFile>Importからシーンに読み込むことになります。
objの場合は読み込み時のオプションで「From:Carrara」とすれば、スケールなどを合わせてくれたと思います。

No title

有難うございました。

Carrara購入を考えたいと思います。

現在Carrara 8.5 Proが40%オフのセール中になっています。
さらにプラチナクラブ会員だとさらに30%オフ(こちらは両方)になり、
 Carrara 8.5 $104.97
 Carrara 8.5 Pro $65
と価格が逆転していますので、注意して検討してみて下さい。
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