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DAZ Studio Basics:Universal Tool

Category : Basics
DAZ Studio(以下DS)が3.1にバージョンアップした時にIK(Inverse Kinematics)ターゲットがフィギュアのパーツとして追加されました。おそらく同時にだと思うのですが、Universal Tool(Manipulator)も導入されました。これは、今までビューポート上でオブジェクトを移動・回転・拡縮をそれぞれ別のツール(マニピュレータ、ギズモ)を使って操作していたのに対し、それをまとめたもの+αの機能を持っています。
+αの機能の中で特に重要なのが、操作の座標系を選択できるという点と、フィギュアのパーツにピンを打つという点です。それらも合わせ、Universal Toolの機能をご紹介しましょう。

Universalツール SS

■ビューポートでの操作

ユニバーサルツールはメインメニューから Tools > Universal を選択するか、Universalツール アイコンアイコン(Edit > Customizeで追加します)をクリックすることで装備(?)できるマニピュレータです。
Universalツール ツールメニュー

この状態でオブジェクトを選択すると、その操作に対応したギズモが表示されます。
Universalツール ギズモ説明

XYZ軸はそれぞれRGBの各色で分けられています。
移動には一番外側の円錐のシルエットをドラッグして下さい。
Universalツール 移動操作

拡大縮小にはその内側にある立方体のシルエットをドラッグして下さい。
Universalツール 拡縮操作

回転には拡大縮小ギズモと交差している短い弧をドラッグして下さい。
Universalツール 回転操作

ユニバーサルツールではドラッグ中に変化した部分が数値と軸の色のラインで表示されるのも、他のマニピュレータと比べて優れている点ですね。
他にも、地面の上でフィギュアの位置を変えるにはXZの2軸移動が使いやすいです。
これまでの移動・回転・拡縮ツールを統合させただけではなく、さらに使いやすくなっている事が分かっていただけたでしょうか?


■Toolタブ

ユニバーサルツールにはToolタブでのオプション設定が存在します。
Universalツール ツールタブ

一番上のポップアップメニューでは、座標系を変更する事ができます。最初はUse Local Coordinatesが選択されています。これについては次の項目で詳しく解説します。

その下、TranslateとRotateとScaleのところの多くのチェックボックスはギズモの表示/非表示を切り替えます。最初はすべてにチェックが付いています。

Guidesにチェックを入れると、移動と拡大縮小を行う時に色の付いたラインがガイドとして表示されます。チェックを入れる事で色の選択が可能になります。初期値は水色です(実は前の項目ではすでにガイドを表示しています)。

Snapping欄にそれぞれチェックを入れると、その操作時に設定された数値毎に値が変化するようになります。Rotateにチェックを入れて45゜の設定にすると、45度毎に回転するようになるわけです。
Universalツール snapping操作

Bounding Box欄ではオブジェクトの外枠の表示に関わる設定ができます。

Misc欄はその他の設定ができます。
・Line Widthギズモのラインの太さを変化させます。
・Manip Drawstyleマニピュレーション時にオブジェクトを簡易表示するかどうかの設定です。
・Sub D DrawStyleマニピュレーション時にSubDを施したオブジェクトを通常表示するかどうかの設定です。こちらはOffでSubDがかかっていない表示になります。



■座標系

座標系を状況によって切り替えることで、今まで困難だった操作が楽に行えるようになりました。
これまでのツールでは、移動ツールではワールド座標系が、拡大縮小ツールではローカル座標系が、回転ツールではHPB(ジンバル)方式が使われています。
ユニバーサルツールで設定できる座標系は次の4つです。

World Coordinatesではワールド座標系を基準に操作をする事ができます。
Universalツール ワールド座標系

この座標軸は不偏ですので、親子関係やローカル座標に縛られる事のない操作ができます。例えば、フィギュアのhipの回転を操作して向きを変えたい場合、既にhipのRotationに値が入っていると従来の回転ツールではとたんに困難な作業になってしまいますが、ユニバーサルツールではワールド座標系でY軸回転をしてやるだけでいいのです。
Universalツール ワールド操作例

Local Coordinatesではオブジェクトのローカル座標系を基準に操作をする事ができます。
Universalツール ローカル座標系

回転の際にジンバルロックを意識せず操作ができる点が大きいですね。また、小道具の操作にも力を発揮します。平面がどちらを表に向けているかも軸の向きで一目瞭然です。
Universalツール ローカル操作例

Object Coordinatesでは親子関係が組まれたオブジェクトの場合にそのルートのローカル座標系を基準に操作をする事ができます。
Universalツール オブジェクト座標系

フィギュアのIKアニメーションをつける時に便利そうです。

Camera Coordinatesではビューポートの表示を基準にします。
Universalツール カメラ座標系

この座標系ではカメラを基準に横か縦のどちらかにギズモを操作する事になります。特に回転はZ軸回転とフリー回転のみが行えます。カメラの視野を意識した操作ができるのが特徴です。


■IK Pin

ユニバーサルツールにはもう一つ、重要な役割があります。
それはフィギュアのパーツにピン(Pin)を打つというものです。ピンを打つと、IKを使ってフィギュアのポーズをつける時にそのパーツの移動(Translation)と回転(Rotation)は固定されて動かなくなります。例えばフィギュアに懸垂をさせようとした場合、鉄棒からぶら下がったポーズで両方のHandにピンを打てば、あとはhipを上下に動かすだけで大まかな動きはできあがってしまいます。

ピンに関する操作をするには、ユニバーサルツールのギズモの右上に表示されるダルマ型画びょうの形をしたピンアイコンをクリックします。
Universalツール マニピュレーションアイコン

すると、次のようなポップアップメニューが表示されます。
Universalツール ピンメニュー

・Pin Translationオブジェクト座標系での位置を固定します。
・Pin Rotationオブジェクト座標系での回転を固定します。
・Pin Rot/Tranオブジェクト座標系での位置・回転を固定します。
・Unpin Selected選択されているパーツのピンを取り除きます。
・Unpin Allそのフィギュアのすべてのピンを取り除きます。
・Enabel Pinsピンを有効にします。初期値でOnになっています。
・Bake Figure IK to FK名前の通りであれば非常に重要な機能ですが、動作していないような感じです。

※ピンによる固定はフィギュアの動きの範囲で行われます。ピンによってそのパーツが本来ありえない動きをしようとすると、それはピンごと動きます。

ピンアイコンの反対側にはい家の形をしたリストアアイコンが表示されています。こちらは次のようなメニューが表示されます。
Universalツール リストアメニュー

・Restore Transformsそのパーツの移動・回転・拡縮をMemorizeした値(していなければ初期値)にします。
・Restore Figure Poseそのフィギュアの全てのパーツの移動・回転・拡縮をMemorizeした値(していなければ初期値)にします。



Comment

特定座標の拡大縮小について

こんにちは、初めまして。
こちらの記事にはいつも大変お世話になっております。

ひとつお伺いしたいのですが、
DAZは特定の座標だけScale変更できるのでしょうか?

上記の画像では球体が卵形に変形しており、可能なようですがやり方が分かりませんでした・・
どうしてもXYZ全体の大きさが変わってしまいます。

フィギュアの足の太さを変えずに足を長くしたりしたいです。
DAZ Studio4を使っております。
お返事をいただけると大変ありがたいです。

Re: 特定座標の拡大縮小について

花火さんはじめまして。
私のブログを見ていただいてありがとうございます。

各軸ごとのスケール変更ですね。
もちろん、移動や回転のようにできます。通常拡縮には全軸とXYZ軸それぞれの、あわせて4つのプロパティがあります。
ただしDAZフィギュアのスケールが全軸拡縮しかできないように見えるのは、その他が隠されて非表示になっているためです。同様にほとんどのノードで移動(Translate)も非表示になっています。これは、おそらくそこを動かされるとフィギュアのフォルムが変になる可能性があるためでしょう。

さて、肝心の非表示にしてあるパラメータを操作する方法ですが、ParametersタブかPosingタブのEditorページのオプションメニューから、「Show Hidden Propaties」にチェックを入れて下さい。非表示に設定されているプロパティが現れます。

お返事ありがとうございます!
試してみたところ、無事フィギュアを理想の体型にすることができました。

思い切ってお伺いしてみて良かったです。
これで心おきなくDAZをメインで使っていくことができます^^
本当にありがとうございました。

それと、このサイトが無ければおそらく私はDAZを使うことができてませんでした。英語の壁で。
Kotozoneさんにこの場を借りて感謝を・・!

質問があります。

初めまして。何時もためになる記事ありがとうございます。

この記事とコメント欄で拡大縮小のやり方が分かったんですが、
Kotozoneさんのおっしゃる通り、フィギュア全体を選択して特定軸で拡大縮小すると、フォルムが変になってしまいます。
これが変にならないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

自分でいろいろ試して、一度objでエクスポートしてからそのファイルをdaz3dで読み込むと、フォルムを維持しつつ特定軸で拡大縮小出来ることが分かりました。
たぶんフィギュアのモーフなどの変形機能をフリーズ?すれば、エクスポートせずに同じように出来るようになるんじゃないかと思ったんですが、肝心のフリーズ?の仕方が分かりませんでした。

どうか回答よろしくお願いします。

Re: 質問があります。

やっほさん初めまして。
私のブログを読んでいただいてありがとうございます。

フィギュアのパーツの拡大縮小についてですね。
フォルムを崩さずパーツの大きさなどを変更する方法は、ズバリその変形機能であるモーフを使うことです。
HeadやArmsといったグループにそれぞれLength、Size、Scaleといったサイズ調整モーフが多数存在します。そういうモーフの多くは別売りのモーフセットに含まれますので購入しなければなりませんが。
例えばGenesis3Fなら必須の『Genesis 3 Female Body Morphs』ですね。
http://www.daz3d.com/genesis-3-female-body-morphs

年齢ごとの頭身を考慮した成長モーフなんてものもベンダーさんから出ています。
『Growing Up for Genesis 3 Female(s)』
http://www.daz3d.com/growing-up-for-genesis-3-female-s

No title

Kotozoneさん、回答ありがとうございます。
説明不足だったみたいですみません。

フィギュアのパーツでは無く、フィギュア全身の特定軸(一つの軸だけ)の拡大を行いたいんです。
ゼロポーズだと一見問題無く拡大縮小出来るんですが、ちょっとポーズをいじるとパーツが歪んでしまいます。特にZ軸で拡大縮小した場合がひどいです。

それと使用しているフィギュアはGenesis2Mです。書き忘れていました。すみません。
モーフは
Genesis 2 Male Body Morphs
Growing Up for Genesis 2 Male
は購入しています。

No title

すみません、いろいろと試行錯誤してる内に出来ました!

Join Editorを装備して右クリック、Convert Figure to Propをフィギュアに使って
フィギュアを小道具に変換すると、歪みなく拡大出来るようになりました。

Kotozoneさんが作られた
Content Creator Toolkit その2:Joint Editorツール
と言う記事を参考にやりました。

本当にありがとうございました!

私も誤解していましたね。
なにはともあれ、解決されたようでよかったです^^
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