Carrara8.5ベータ版でのSoftBody

Category : Carrara
Carrara8Proが登場した時に、新機能として搭載されたBullet物理エンジンについてご紹介(→記事)したことがありました。特にソフトボディは、衣服などが重力によって垂れ下がり「ひだ」を作る、クロスシミュレーションができると期待されていました。しかし、その時点では手軽に使えるとは言えない完成度だったのです。

近いうちにCarrara8.5が登場する予定のようで、Carrara8ユーザーにはベータ版がダウンロードできるようになっていることは、ご存知のことと思います。Carrara8.5で搭載される新機能は次のようなものです。
(DAZフォーラムのCarrara Discussionより。ベータ版のシリアルナンバーもここに書いてあります。)
※バージョンアップとシリアルナンバーの更新が行われましたので、リンク先を変更しました。

 ・Genesisフィギュアのサポート
 ・Content Management System(CMS)のサポート(DS4のSmart Content)
 ・Auto-FitツールによるV4用衣服などのGenesisへのコンバート
 ・Genesis用衣服のモーフを補うAuto Morph Generation
 ・新しいパラメータタブ
 ・フィギュアのリストア・メモライズ・ゼロ
 ・新しいサブディビジョン/スムーシングツール
 ・ソフトボディシミュレーションのための進化したBullet物理エンジン

主にGenesisフィギュアへの対応のためのバージョンアップのようですが、私が注目したいのは最後の項目です。もしやクロスシミュレーションがまともになったのでは!
そこで今回はCarrara8.5.0.21Betaを使ってクロスシミュレーションを試してみました。

Carrara8.5 SS

■Genesisフィギュアの扱い

Carrara8.5の新要素であるGenesisフィギュアのサポートについて、分かっていることを書き出してみたいと思います。最初、私の環境ではフィギュア自体が読み込めなかったのですが、DS4のバージョンアップをすることで読み込めるようになりました。ただ、まだ完全ではなく、次のような既知の問題点が挙がっています(Carrara8.5.0.21Beta)。

 ・マテリアルプリセットが適用できない。
 ・ポーズプリセットが適用できない。
 ・V4のUVセットのみ。
 ・DS4.0.3.9以降のインストールが必要。

他にも、モーフ・パラメータがGenesisノード(2つ目)とActorノードに分かれていたり、曲がった関節部分がDS4とはちょっと違っていたり(TriAxウェイトマップは搭載されないのかな?)、読み込めないアイテムがあったり(デフォルトコンテンツ以外はダメかも)と、まだまだ進捗度は低いようです。
これらは発売までになんとかなるでしょうし、Genesisフィギュアに合わせた衣服をモデリングするには今の状態でも十分ですから、完成を楽しみに待つことにしましょう。


■クロスシミュレーション

さて、本題のクロスシミュレーションを試すことにしましょう。
結論から言うと、できるようになりました。ただし、現状は衝突対象が小道具(ポージングされたフィギュアではない)の場合のみです。

最初に試したのは、物体の上から平らな布をかけるシーンです。
Carrara8Proで試した時には、布が物体で跳ね返って遠くへ飛んでいってしまいました。

Carrara8.5 ソフトボディ テスト1

おおっ!布が物体にきれいにかぶさりました。これは成功と言ってもいいですね。

次はクロスシミュレーションの本懐、衣服のドレープ(ひだ形成)です。Carrara8Proで試した時には、衝突対象から受ける内圧?によって衣服がばらばらに吹き飛んでいました。
今回はContent Creater Toolkitの記事でGenesis用の衣服をモデリングしていましたので、それを流用しました。モデリングした衣服オブジェクトにSoftbodyモディファイアを適用し、シミュレーションを開始します。

Carrara8.5 ソフトボディ テスト2

いけますね!私の想像したのに近いひだができています。

ただしここで残念なお知らせをしなくてはいけません。
この項目の画像で出てきたGenesisはフィギュアじゃないんです。DS4でエクスポートしたObjファイルを読み込んだだけのものです(2つ目の衣服もDS4でフィギュア化したものをポージング後エクスポートしています)。なぜそうしているかと言うと、クロスシミュレーションではまだ、フィギュアのスケルトンアニメーションまで対応できていないようだからです。例えばゼロポーズの状態ではきれいにクロスシミュレーションが行われますが、そこから上体をそらしただけでも、背中側の動きに布がついていけず体にめり込んでしまいます。
とはいえフィギュアでない物体に対してのクロスシミュレーションは問題なさそうなので、さらに進化するのに期待してしまいますね。

最後に私がクロスシミュレーションをした手順を簡単に書いておきます。

 (1)シーンを新規作成する(コンテンツ読み込み時に作成されるシーンはダメ)。
 (2)衝突対象になるオブジェクト(A)と、クロスシミュレーションを行うオブジェクト(B)をシーンに配置する。
 (3)(B)にSoftbodyモディファイアを適用し、パラメータを調節する。
 (4)シミュレーションを開始する。

Softbodyモディファイアのパラメータで重要そうなのは次の通りです。

・Stiffness伸び抵抗。低いとゴムのように伸びる。
・Bending曲げ抵抗。低いと柔らかくなり、ひだが多くできる。
・Self Collisionクロス自身への衝突判定を行うかどうか。
・Marginそのクロスに対してSceneのCollision Distanceを上書きする。低いほど衝突対象との判定距離が近くなる。
・Smoothingクロスを細分割する。

ちなみに上の衣服の場合だとこんな感じです。
 Stiffness 90%
 Bending 30%
 Margin 10%

Comment

No title

今はCarrara8ユーザーでなくても8.5のベータ版をダウンロードできるみたいですね。
Proバージョンではないようですが、DazOriginalの10ページ目(15アイテム表示の場合)で100%offになってます。
シリアルコードは2012/11/1まで有効なようで、あまり時間がありませんが・・・・

Cyawcatさんコメントありがとうございます。
現在はCarrara 8.5 betaとして、$0販売されるようになっていますね。
記事のほうも修正しておきました。

私もダウンロードしてインストールしてみました。beta版用のシリアルを入力するとPro版として動きました。
DS4.5でGenesisのファイル形式が変わったので、それに対応したバージョン8.5.0.172 Betaが出たようです。何度か期限を延長したシリアルに更新されてきていますので、Carrara8.5が正式発売されるまではベータ版が使えるのではないかと思います。
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