Shader Mixerで作られたシェーダーDLD Shaders

Category : DLD Shaders
今回はDAZ Studio(以下DS)用のマテリアルシェーダー製品『DLD Shaders』について調べてみました。『DLD Marble Shaders for DS』『DLD High Gloss Metallic Shaders for DS』『DLD Stone Shaders for DAZ Studio』の3製品が対象です。これらは、DS3Aからの新機能として搭載されたShader Mixerを使って作成されたシェーダーです。それぞれ、大理石、高光沢の金属、石の質感を表現するマテリアルとなっています。

使用するのにはShader Mixerは必要ありませんので、Standard版でも使うことができます。またDS4用のアップデートは特にされていないのですが、DS4でも使用することができます。ただし、Surfacesタブでパラメータを調整する場合に一つ注意点がありますので、後ほど解説したいと思います。
※このシェーダーは3Delightソフトウェアレンダリングをした場合のみに有効になります。

DLDShader SS


■使い方

『DLD Shaders』はシェーダー製品ですので、使用するためには次のような手順が必要です。例として『DLD High Gloss Metallic Shaders for DS』のCopperを適用する場合はこうなります。

 (1)Sceneタブまたはビューポートで適用したいオブジェクトを選択する。
 (2)Surfacesタブで適用したいサーフェイス(サイドメニュー)を選択する。
 (3)Content LibraryタブのDAZ Studio Formats > <インストールしたコンテンツディレクトリ> > Shaders > DLD Metallic Shaders を開き、Copperアイテムをダブルクリックする。

DLDShader contentタブ

複数選択が可能ですので、複数オブジェクトの複数サーフェイスを選択しておけば、一気にシェーダーを適用することができます。また、特殊なシェーダーのため適用後にさらに他のシェーダーに変える場合はアンドゥしてシェーダー適用前の状態に戻した方がいいかもしれません。『DLD Stone Shaders for DAZ Studio』の場合はシェーダーをリセットする「!Shader Cleaner」が添付されていますので、それを使って下さい。


■プリセットの種類

Shader Mixerはブリック(レンガ)と呼ばれるシェーダーノードを多数つなぎ、様々なシェーダーを組み立てる機能です。Poserのマテリアルルームや他の3DCGソフトでもよく見かけられる、シェーダーツリー構築タイプのエディターですね。Shader Mixerについてはこれらの記事をご参照下さい。

Shader Mixerで作成された『DLD Shaders』は、DS標準シェーダーでは表現できない質感を実現しています。Content Libraryタブでは、それぞれのシェーダーについてたくさんのプリセットが用意されており、用途に合ったものを選ぶだけという調整いらずの製品となっています(これは、Surfacesタブでの調整がし辛いというShader Mixer製シェーダーの弱点にもよります)。
『DLD Shaders』を使うとどんなレンダリングになるのか、それぞれの代表的なマテリアルプリセット(アイコン表示)と、実際のシーンで使った(アイコンとは無関係ですが)場合のレンダリング結果を並べてみました。

・DLD Marble Shaders for DS

大理石(Marble)の質感を表現したマテリアルシェーダーです。
Plain(平ら)14個、Veined(鉱脈がある)31個のプリセットがあります。
DLDShader アイコン Marble PlainDLDShader アイコン Marble Veined

「Plain Marbles - Light Rose」を使ってみました。
DLDShader 石像レンダ 大理石
Character:Victoria 5 (Custom)
Hair:Forest Princess Hair
Prop:Generation 4 Statues
Shader:DLD Marble Shaders for DS
Light:UberEnvironment2
IBL Source:Power Plant (sIBL)

テーブルや床などに良いのではないでしょうか。自分が思い浮かべる大理石と比べるとちょっと模様が複雑すぎたので、上のレンダリングではSurafacesタブでFrequencyのパラメータを下げ、模様の密度を下げています。

DLD High Gloss Metallic Shaders for DS

高光沢の金属の質感を表現したマテリアルシェーダーです。
40個のプリセットと、ディスプレイスメントと反射調整用のプリセットが各4個あります。
DLDShader アイコン Metallic

「Silver」を使ってみました。
DLDShader 石像レンダ 金属

つやつやの金属です。レイトレースによる反射を使っていますので、それなりのレンダリング時間がかかります。また、反射像がざらざらしているのは表面にディスプレイスメントによる凹凸があるためのようです。
注意点として前述のように反射を使っていますので、Render SettingsタブのMax Ray Trace Depthが1以上(推奨2以上)である必要があります。

・DLD Stone Shaders for DAZ Studio

石の質感を表現したマテリアルシェーダーです。
Natural(自然の)14個、Polished(磨かれた)20個、Veined(鉱脈のある)21個のプリセットがあります。
DLDShader アイコン Stone NaturalDLDShader アイコン Stone PolishedDLDShader アイコン Stone Veined

「Natural - Dove Grey」を使ってみました。
DLDShader 石像レンダ 石

3種類のタイプに結構差があり、いろんな石を表現できます。Naturalタイプは道端に落ちている石という感じですね。


■3Dテクスチャ

今回ご紹介した『DLD Shaders』の特長として私が挙げたいのは、3Dテクスチャを使っているという点です。フィギュアの肌などに使われる2Dテクスチャに対して、3Dテクスチャは画像を貼り付けるのではなく、3次元のパターンにより模様を作り出します。そこで、比較用としてテクスチャに2Dと3Dを使ったレンダリング画像を用意しました。

DLDShader 2Dテクスチャと3Dテクスチャ比較

2DテクスチャはオブジェクトのUV座標をガイドとしています。そのため、パターンの貼り付けられる大きさが不均一になり(SurfacesタブのTilingグループのプロパティで大まかな調整は可能です)、さらにUVの切れ目でズレが生じてしまうという問題が出ます。
それに対して、3DテクスチャはUV座標をガイドとしていないので、2Dテクスチャで起こったような問題は発生しません。フィギュアを石像にしたいなんて場合はまさに活躍の場なわけです。レンダリング画像を見てもらうと分かるように、ベースシェイプからかなり胸を大きくしたGenesisですが、そこだけテクスチャが引き伸ばされるようなことは起こりません。

今度はこちらのレンダリング画像を見ていただきましょう。

DLDShader ボーンアニメーションの問題

これはボーンアニメーションをした場合のレンダリング結果です。どうやらこの3Dテクスチャのガイドとなるのはオブジェクト座標系のようで、フィギュアまるごと移動したりする分には問題ないのですが、ボーンアニメーションをするとサーフェイスに現れるパターンが変化してしまいます。Shader BakerがDS標準マテリアル以外にも対応していれば2Dテクスチャに変換することができるのですが、DS3Aで試した時は無理でした。
逆にこの仕様を使って面白い動画ができるかもしれませんね。


■使用上の注意点

最後に私が気づいた『DLD Shaders』使用上の注意点を書き出してみました。

 ・プレビューには反映されない
 ・3Delightソフトウェアレンダラーでのみ有効
 ・Surfacesタブでのパラメータ調節がし辛い
 ・ボーンアニメーションをするとパターンがずれる
 ・レンダリング時間はDS標準シェーダーよりも増加

これらはShader Mixer製のシェーダー共通の注意点ですね。
特にSurfacesタブで表示される各プロパティについては、製作者がかなり気を使ってグループやラベルの整理、調整用ブリックの追加などを行わないと、その人にしか調整方法が分からなくなってしまいます。この製品は多くのプリセットを用意することで、パラメータ調整を行わなくて良いようにしているんだと思います。
また、前書きで書いたDS4での注意点ですが、Surfacesタブの仕様変更により同じラベルのプロパティがまとめられて表示されてしまうということがあります。

DLDShader Surfacesタブでの編集1

上の画像ではGainというプロパティが2つまとめられ、さらに値が違うために<Multiple>という表示になってしまっています。表示がそうなってしまうだけなのですが、編集する場合は次の画像のようにさらに下のグループ(サイドメニュー)に表示を絞る必要があります。プロパティ名の前に(2)などとついているのがまとめられている数なので注意してみて下さい。

DLDShader Surfacesタブでの編集2

これだと複数のサーフェイスを同時に編集することはできませんが、サーフェイス単位のコピー&ペーストをうまく使えば、このシェーダーでは効率的な作業ができるのではないかと思います。
この問題に対処するためにDS4のShader Mixerではデフォルトで詳細なラベル表示へと変更になっているようです(Specular StrengthやDiffuse Strengthなど)。



今回のツールと画像の素材はこちら

DLD Marble Shaders for DS

DLD High Gloss Metallic Shaders for DS

DLD Stone Shaders for DAZ Studio

Victoria 5

Forest Princess Hair

Generation 4 Statues



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