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テクスチャに汚しを加えるスクリプトHybrid Grunge

Category : その他
戦闘のシーンなどを製作する時、キャラクターの肌や装備などがきれい過ぎると感じ、ダメージを負ったような効果が欲しい時があります。そこで、それらのテクスチャに汚しを入れたり、レンダリング後の画像を加工したりするわけですが、それはなかなか難易度の高い作業です。
今回ご紹介する『Hybrid Grunge』はフィギュアやその衣服、背景オブジェクトなどに簡単に汚しを入れることができるDAZ Studio(以下DS)用のシェーダープリセットです。

『Hybrid Grunge』は『Gore Dom for DAZ Studio』『Grime Inizer for DAZ Studio』『Rag-Erator for DAZ Studio』『Rust Icator for DAZ Studio』(まとめて『Hybrid Grunge Bundle for DAZ Studio』としても販売)の4製品があります。これらの製品はDSで扱えるマルチレイヤーを持つ画像形式.dsiを利用し、既に張られているテクスチャに汚しのテクスチャを合成することで、その効果を付け加えるプリセットとテクスチャのセットとなっています。.dsi形式の画像を編集するためにはプラグインMulti-Layered Image Editor(LIE)が必要なのですが、『Hybrid Grunge』を使用するだけならLIEが無くても大丈夫です。

今回は『Hybrid Grunge』を使ってフィギュアの衣服などに汚しを加えてみます。

※DS3などと同様にDS4でも動作します。今回の記事で使ったシーンもDS4で製作したものです。
※Poser版も販売されています。

HybridGrunge SS


■使い方

『Hybrid Grunge』は汚しの種類ごとにシェーダープリセットの形になっていますので、適用したいオブジェクトとそのサーフェイスを選択した上で、Content Libraryタブの DAZ Studio Formats > <インストールしたコンテンツディレクトリ> > Shaders > Hybrid Grunge 以下の製品名のフォルダにある使いたいアイテムをダブルクリックして下さい。

HybridGrunge コンテンツ

複数選択が可能ですので、複数オブジェクトの複数サーフェイスを選択しておけば、一気にプリセットを適用することができます。また、複数のプリセットを重ねて使用することも可能です。
適用時にはテクスチャの合成を行うため、DSは数秒間応答しなくなります。

適用してもビューポートの表示に変化が無い場合は、テクスチャのロードに失敗している可能性があります(ステータスバーやログに表示されます)。その場合にはアンドゥをしたり、一度シーンを保存してDSを再起動してみたりするとうまくいく場合があります。私の経験では、シーン内でたくさんのテクスチャが使用されていると起こる場合があるかもという感じです。また、テクスチャにdsi形式の画像を使うとビューポートの切り替えやSurfacesタブの表示が重くなりますので、適用前にシーンを保存して残しておくことをオススメします。

レンダリング時にはDSでは内部で合成済みのテクスチャファイルを使用しますので、dsi形式の画像ファイルだということでレンダリング時間が延びたりすることはありません。ただし合成することによってテクスチャの枚数が増え、レンダリングに必要なメモリーが多くなることはあります。


■プリセットの種類

『Hybrid Grunge』には4種類の製品があり、それぞれ汚しの種類が違っています。この項では、それがどんなものなのかを簡単にご紹介していきます。そして実際にフィギュアに適用したものも製作しました。『Hybrid Grunge』を適用する前のシーンはこんな感じです。

HybridGrunge ガンナー 汚しなし
Character:Sabby-Lessa
Hair:Bechet Braids
Costume:Acasia for V4
Shader:UberSurface , Interjection - Surface Injections for DAZ Studio
Light:UberEnvironment2
IBL Source:PaperMill Ruins E(sIBL

HybridGrunge ソードマン 汚しなし
Character:Sabby-Lessa
Hair:Bechet Braids
Costume:Historical Armor for V4 , Sword Sisterhood Court
Shader:UberSurface , Interjection - Surface Injections for DAZ Studio
Light:UberEnvironment2
IBL Source:PaperMill Ruins E(sIBL


・Gore Dom for DAZ Studio

血痕やかさぶたなどを加えます。返り血を浴びた戦士やその装備、異常な皮膚を持った生物など、ちょっとショッキングなシーンなどに。
DiffuseとDisplacementにテクスチャを追加します。

HybridGrunge アイコン Gore RunnyHybridGrunge アイコン Gore Stain
・Blobby血の滴
・Bloodied血まみれ
・Heavy Spreadたっぷり広がった血の滴
・Jelly Skin血管の浮き出たゼリー状の皮膚
・Runnyしたたる血痕
・Scabbyかさぶただらけ
・Splatぴしゃっと飛び散った血痕
・Splatter細かく飛び散った血痕
・Spray血のしぶき
・Stain血染め
・Tiny Drops小さな血の滴
・Veiny血の筋

「Splat」を使ってみました。
いきなりで申し訳ないのですが、思った以上にショッキングで15禁ぐらいなできあがりになってしまったので一部だけ載せます。
HybridGrunge ソードマン Gore 一部

・Grime Inizer for DAZ Studio

泥汚れや引っかき傷などを加えます。煙突掃除屋さんや使い古した鎧などに。
Diffuseにテクスチャを追加します。「Gritty」のみDisplacementにもテクスチャを追加します。

HybridGrunge アイコン Grime GrimyHybridGrunge アイコン Grime Scratchy
・Cracksひび割れ
・Dirty軽い泥汚れ
・Filthyひどい泥汚れ
・Grimyすす汚れ
・Gritty砂だらけ
・Mud Splatter Fine細かい泥はね
・Mud Splatter泥はね
・Scratchyひっかき傷

「Grimy」を使ってみました。
HybridGrunge ソードマン Grime

・Rag-Erator for DAZ Studio

裂け目や伝線などを加えます。ダメージを受けた布や皮の衣服などに。「Holey Net」「Torn Muslin」の2つはダメージ部分以外も透過マップで抜いてしまいますので、用途が限定されます。
Opacityにテクスチャを追加します。「Holey Net」と「Torn Muslin」はDisplacementにもテクスチャを追加します。

HybridGrunge アイコン Rag NetHybridGrunge アイコン Rag Splits L
・Holey Net穴の開いた網
・Rips & Tears Large裂け目とちぎれ(大)
・Rips & Tears裂け目とちぎれ(小)
・Runs & Ladders Big伝線(大)
・Runs & Ladders伝線(小)
・Splits & Cracks Large亀裂(大)
・Splits & Cracks Spidery亀裂(細)
・Splits & Cracks亀裂(小)
・Torn Muslin裂けたモスリン(薄手の織物)

※「Runs & Ladders」を使おうとすると「MHRSladdersTr.jpgが無い!」と怒られるので調べてみたのですが、Runtime\Textures\Marieah\RagShader内のファイルの名前を次のように変更すると正しいのではないかと思います。
 MHRSladdersbigTr.jpg -> MHRSladdersTr.jpg
 MHRSladdershugeTr.jpg -> MHRSladdersbigTr.jpg

「Rips & Tears Large」と「Splits & Cracks Large」を使ってみました。
HybridGrunge ガンナー Rag

・Rust Icator for DAZ Studio

カビや金属の錆などを加えます。錆びた鎧やかびだらけのキッチンなどに。
DiffuseとDisplacementにテクスチャを追加します。

HybridGrunge アイコン Rust Mold BHybridGrunge アイコン Rust Runny
・Mold Black黒カビ
・Mold Green緑カビ
・Rust Cracked亀裂のある一面の赤錆
・Rust Diffuse一面の赤錆
・Rust Large赤錆(大)
・Rust n Mold緑カビと赤錆
・Rust Runnyしたたり落ちた赤錆
・Rust Specks粒の赤錆
・Rust Thick密集した錆

「Rust Cracked」を使ってみました。
効果が強すぎましたね。
HybridGrunge ソードマン Rust


■Displacementの調節

『Hybrid Grunge』のプリセットはただのLayered Image Presetではなく、適用先のサーフェイスの状態を判断して動作するスクリプトになっています。私が見つけた分では次のような特徴があります。

 ・テクスチャが張れるプロパティがあればシェーダーによらず適用可能。
 ・合成先のプロパティにテクスチャがなければ、代替のグレーフィルのテクスチャを用意し、それに汚しのテクスチャを合成する。
 ・HSSやUberSurfaceなどのプロパティのオンオフができるシェーダーの場合は、使うプロパティをオンにしてくれる。
 ・Diffuseにテクスチャが張っていないサーフェイスの場合はReflectionにもDiffuseテクスチャを張る(Reflection Strengthは調整しないので、どんな効果を狙った仕様なのかは不明)。
 ・Displacementにテクスチャが張ってある場合はプリセットでの強度(Strength、Minimum、Maximum)の調整はせず、テクスチャのみ合成する。

最後のDisplacementの項目について、例えば次のようなことが起こります。

HybridGrunge LIEで強度の調整 ソードマン 汚しなし
この鎧は表面の模様をDisplacementによって立体的に飛び出させています。そこに「Rust Thick」を適用すると汚しの凹凸の強度が模様のそれの強度に従うため、次の画像のようにサーフェイスが破綻しそうなくらい凸凹になってしまいます。
HybridGrunge LIEで強度の調整 ソードマン 通常汚し

これをMinimum、Maximumの値で調整した場合、模様の凹凸まで変化してしまいます。それだと困ってしまうので、LIEを使って調整を行ってみましょう(LIEプラグインのインストールが必要です。DS4A以上には最初からインストールされていますね)。Displacement Strengthのテクスチャ表示部分をクリックし、出現するメニューから「Layered Image Editor」を実行して下さい。
HybridGrunge LIE起動メニュー

LIEの使い方や機能などはこの記事をご参照下さい。今回は必要な部分だけ説明します。汚しのテクスチャの凹凸を減らすにはLIEのウィンドウで汚しのレイヤー(NameがMHG~)のOpacityを適当な値まで下げて下さい。
HybridGrunge LIEで強度の調整

これで模様の凹凸はそのままで、汚しの凹凸だけを弱めることができました。
HybridGrunge LIEで強度の調整 ソードマン 強度調整後

逆に効果を強くする場合は汚しのレイヤーを複製するのが一番簡単だと思われます。
他にもパターンの大きさの調整(拡大のみ)や、Diffuse Colorが白以外になっていた場合の汚しテクスチャの色の復元などもLIEを使えばできます。


■汚す場所の調節

『Hybrid Grunge』はどんなオブジェクトにも手軽に汚しを入れることができる反面、全体にまんべんなく汚しを入れてしまうので、それがリアリティを損う場合があります。物には錆びやすい所や破れやすい所などがあり、そこに汚しを入れるのが効果的な方法です。でもそんなことができれば最初から自分でテクスチャに汚しを入れています。
また、オブジェクトのUVのつなぎ目で汚しのパターンがずれてしまい、それが目立ってしまう場合もあります。

それらの修正のために手間が少ない割りに効果的だと思われるのが、次の方法です。

まず、同じシーンを汚しなし(A)と汚しあり(B)の2枚レンダリングします。
HybridGrunge レタッチ ガンナー 汚しなし
HybridGrunge レタッチ ガンナー 汚しあり

そしてレイヤーの扱えるフォトレタッチソフトで(A)の上に(B)を重ね、
HybridGrunge レタッチ レイヤー構成

(B)のいらない汚しの部分を消しゴムで消していきます。
(結果の画像は次の項目で…)
この場合、顔や胸などが汚れすぎていたのと、首のサーフェイス境界で汚しがずれてしまっていたのを修正しました。
この方法はレンダリング時間が2倍かかってしまうのが難点ですね。


■今日の一枚

最後にいろんな汚しを重ねて、今回使ったシーンを仕上げました。
今回は珍しくワイド(16:9)でレンダリングしてみました。カメラまるごと横倒しにしてキャラクターをアップで撮るこの構図、結構気に入っています。壁紙にも良さそうですね。

HybridGrunge ガンナー 仕上げ
HybridGrunge ソードマン 仕上げ



今回のツールと画像の素材はこちら

Rag-Erator for DAZ Studio

Grime-Inizer for DAZ Studio

Gore-Dom for DAZ Studio

Rust Icator for DAZ Studio

Hybrid Grunge Bundle for DAZ Studio

Interjection - Surface Injections for DAZ Studio

Acasia for V4

Historical Armor for V4

Sword Sisterhood Court

Bechet Braids

AD Sabby-Lessa
Sabby-Lessa




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