Bryce 7 Proでネットワークレンダリング

Category : Bryce
Bryceでボリュームタイプのマテリアルを使うようになったり、IBLやTrue Ambienceなどをライティングに取り入れるようになると気になってくるのが、レンダリング時間です。そうでなくてもSuper品質以上のレンダリングをしようとすると、Regular品質の時とは段違いのレンダリング時間がかかります。

そんな時もしもローカルネットワーク上に他のマシンがあれば、そのCPUパワーも動員してレンダリングさせることができます。いわゆるネットワークレンダリングですね。BryceでのネットワークレンダリングにはBryce Lightningという専用ソフトを使います(Pro版に付属しています)。このソフトでは、複数台のマシンで分担してレンダリングしたり、他のマシンにレンダリングを任せて続きの作業をしたり、1台のマシンでもバックグラウンドでレンダリングさせたりと、制作環境と作業工程に合わせたセッティングができるようになっています。
今回はBryceでのネットワークレンダリングの手順を解説します。

BryceLightning SS


■ネットワークレンダリングの方法

ネットワークレンダリングをするには特に難しい点は無いのですが、そのものズバリのメニューが無いため、やり方を知っていないと最初は分からないと思います。どこでそれを行うかというと、「Render Animation」というメニューからなんです。アニメーションのそれぞれのフレームを分担するのがネットワークレンダリングの初めだったのか、そのオプションとしてネットワークレンダリングができるようになっています。でもご心配なく!1枚だけレンダリングさせることもできます。

では実際のネットワークレンダリングを手順を追って行っていきましょう。

前準備として、レンダリングに使う全てのマシンにBryce Lightningをインストールしておきます。これはBryceを動かしているマシンにも行っておきます。なお、それぞれのマシンはLANでつながってなくてはいけません(ネットワーク共有ができる状態)。
ここでは、Bryceを動かしているマシンをサーバー、その他のマシンをクライアントと呼びます。

 (1)サーバーも含めレンダリングに使う全てのマシンでBryce Lightningを起動します。Bryce Lightningには特に操作メニューなどは無く、ステータスを示すパネルがあるだけです。
BryceLightning Lightningパネル

 (2)BryceメニューバーのFile>Render Animationを実行し、Render Animationウィンドウを開きます。
BryceLightning メニュー

 (3)ここでレンダリング範囲と出力形式、保存ファイル名を設定します。
BryceLightning アニメーションレンダリング設定 日本語
1枚だけのレンダリングの場合、レンダリング範囲はそのまま、出力形式をBMP Sequence(連番画像ファイル)にします。動画の場合は出力形式を選んだ後Editボタンをクリックして、コーデックを設定して下さい。
保存ファイル名のところのSetボタンをクリックすると保存場所とファイル名が設定できますが、初期値ではアプリケーションフォルダになっていますので、適当な場所へ変更して下さい(特にWindows Vista/7の場合)。ファイル名には末尾にフレームナンバーを示す4ケタの数字が付加されます。
BryceLightning アニメーションレンダリング設定 手順

 (4)「Render on Network」にチェックを入れます。この操作をしないと普通のレンダリングになりますので、必ずするようにして下さい。この時、一時ファイルがBryceのアプリケーションフォルダ内のTempフォルダに保存されます。

 (5)Configureボタンをクリックして、ネットワーク設定ウィンドウを開きます。2回目以降のレンダリングでは(5)~(7)の操作は飛ばして結構です。
BryceLightning ネットワーク設定 日本語

 (6)まずSearchボタンをクリックして下さい。LAN上でBryce Lightningを起動しているマシンが検索され、クライアントリストに追加されます。IPアドレス(Bryce Lightningのパネルに表示されています)を入力欄に直接入力してAddボタンで追加することもできます。クライアントリストに既に全てのマシンが登録されている場合は、Searchボタンの代わりにUpdateボタンをクリックして下さい。
BryceLightning ネットワーク設定 サーチ

 (7)クライアントに問題が無ければステータスが緑丸で表示されますので、確認の上チェックボタンをクリックしてネットワーク設定ウィンドウを閉じて下さい。ステータスがオレンジの場合はビジー、赤(に稲妻)の場合は問題があり使用できません。オプションにはどちらもチェックを入れておいて下さい(初期状態)。

 (8)Render Animationウィンドウに戻りますので、チェックボタンをクリックして下さい。

 (9)ネットワークレンダリングが始まり、Network Render Manager(ネットワークレンダ・マネージャ)ウィンドウが開きます。StateがRunningとなっていることを確認したら、チェックボタンをクリックして閉じて下さい。
BryceLightning レンダリングマネージャ

 (10)レンダリングが完了すると出来上がった画像がbmp拡張子に関連付けされたソフトで開きます。


■注意点など

Bryceでのネットワークレンダリングを行う上で私が気づいた点をまとめておきます。

 ・静止画でも動画でもOK
 ・マシンが1台しか無くても、Bryce Lightningにレンダリングを任せ、Bryceでは作業を続行するという使い方ができる。ただし、メモリに余裕が必要。
 ・レンダー・オプションのPriority設定が反映される。
 ・ネットワークレンダリングの状況の確認にはBryceメニューバーのFile>Network Render Managerで。
 ・レンダリングジョブを次々と登録していくことも可能だが、
 ・Bryce Lightningを終了させるには、画面上端にマウスカーソルを持って行った時に出るウィンドウの×ボタンをクリック。邪魔な時は最小化
 ・レンダリングが終了しても画像が開かない場合は、Network Render ManagerのStateがPausedとなっているジョブを選択してRunボタンをクリック。
 ・WindowsとMac間でネットワークレンダリングができるかというのは未検証。

他にも私の環境では、初期コンテンツに含まれるScene Files\David Brinnen and Horo Wernliフォルダ内のシーンデータはなぜか正常にネットワークレンダリングできず、背景画像だけのファイルが出来上がってしまいます。


■レンダリング時間の比較

ネットワークレンダリングでレンダリング時間をどのくらい短縮できるか計ってみました。
使用したマシンのスペックは次の通りです。

<サーバーマシン>
CPUIntel Core i5-2500K 3.3GHz 4Core
MEMORY16GB DDR3-1333 SDRAM DIMM
OSWindows 7 Professional SP1 64bit

<クライアントマシン>
CPUAMD AthlonII X4 620 2.6GHz 4Core
MEMORY4GB DDR2-800 SDRAM DIMM
OSWindows 7 Home Premium SP1 32bit


計測に使ったシーンは、初期コンテンツに含まれるScene Files\David Brinnen\Free content R4 1.br7です。
BryceLightning サンプルシーン
※レンダリングサイズはこの倍の800*500pixelsです。

サーバー上のBryceアプリケーションで普通にレンダリングした場合と、Bryce Lightningでレンダリングした3パターンのレンダリング時間を計ってみました。

レンダリング品質Bryce7Proサーバーのみクライアントのみサーバー+クライアント
Regular6分15秒6分1秒12分15秒4分9秒
Super(16Rays)29分57秒26分3秒51分34秒17分29秒

マシンの性能通りの結果が出ています。
少し気になったのはBryceでレンダリングするよりもBryce Lightningに任せた方が早いという点です。これは1台しかマシンが無くてもBryce Lightningを使用する理由の一つになりますね。

クライアントの設定もBryce Lightningを立ち上げておくだけという簡単さなので、もしも複数のマシンをお持ちなら試してみてはいかがでしょうか。





Bryce 7 Pro


Comment

No title

残念ながら手元のMacはBryce非対応のLionなので自分では未確認ですが、
Horo氏によるとMac-Windows間のネットワークレンダリングは出来無いそうです。

使用メモリに関してはBryceは32ビット版しか存在しないので通常は2GBですが、
LaatiDo等でLarge Address Awareにすれば約3GBまで使えるようになります。
(リビジョンによっては最初からLAA対応になっている場合もあります。)

T2さん補足ありがとうございます。
Macの最新OSではBryceは動かないというのは残念です。
メモリはLAAという抜け道があるんですね。DSからフィギュアをインポートするようになってメモリが厳しくなったら試してみます。
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