スカイラボで空の設定をする

Category : Bryce
Bryce 7で太陽の位置や空の雲、霧やもやなどの設定を一括で行えるのがスカイラボ(Sky Lab)です。レンダリング画像にリアリティを出すためにはとても重要な工程で、景観作成ソフトならではのオプションがたくさん存在します。そしてDAZ Studioなどで地形などを小道具としてシーンに呼び出すことはできても、こちらはなかなかマネのできない部分でもあります。

今回はスカイラボ、特に大気(Atmosphere)について、設定のポイントを見ていきます。

スカイラボ SS


■天候パレット

空のおおまかな設定は天候パレットでもできますので、『Bryceファーストステップ:シンプルな景観を作る』の記事で使った画像をまず張っておきます。
Bryce7初級 天候パレット 日本語

画像アイコンの上でドラッグすると、対応するパラメータが変化するようになっています。操作中のパラメータはウィンドウ左下の情報表示エリアに表示されます。アイコンの下にある単色のバーは色のパラメータで、クリックすると色を変更することができます。また、Alt+クリックでカラー設定ダイアログを出して色を入力することも可能です(この操作はBryceの色設定で共通になっていますので、覚えておいて下さい)。
スカイラボ カラー設定ダイアログ

左端のスカイモードは空の色に影響します。アイコン右下の下向き三角をクリックするとオプションメニューが出ますので、Soft Sky(明るい空)、Darker Sky(暗めの空)、Custom Sky(太陽、空、地平線の色を指定可能)の中から選択します。Atmosphere Offを選択すると強制的に太陽や雲、霧や霞の表示がオフになります。このメニューだけはスカイラボにはありませんので、ここで設定する必要があります。
スカイラボ 天候パレット スカイモード

太陽の高さによる空の色の変化

スカイモードがSoft SkyまたはDarker Skyの場合、太陽の高さによって空の色が変化するようになります。太陽が天頂に近いほど空は薄い青に、地平線に近いほど赤くなっていきます。
スカイラボ プレビュー 太陽高度と空の色

一つ飛ばして霧、霞、雲の設定が続きます。
その右の黒い丸周辺がサン・コントロールで、太陽の光の色や位置を設定することができます。

右端にあるのが天候のメモリードットで、カメラのそれと同じく、スカイラボを含む空についての設定を記憶・復元することができます。
※保存したシーンを読み込んだ場合天候のメモリードットが正常に動作しなくなるようで、復元しようとクリックするとエラーが出て強制終了してしまいます。#1だけは大丈夫みたいです。

右下端の下向き三角をクリックすると天候パレットのオプションメニューを表示することができます。このメニューをあまり使うことはありませんが、空を初期状態にする「Reset Sky」が特殊でしょうか。

より詳細に空の設定を行ったり、IBLを使ったりするにはスカイラボを用います。スカイラボを開くには、天候パレットの右の方にある虹のかかった雲のアイコンをクリックして下さい。
スカイラボ 天候パレット スカイラボアイコン


■太陽の設定

スカイラボのSun&Moonタブでは太陽または月についての設定ができます。

スカイラボ ウィンドウ Sun&Moonタブ

今回は夜の空については解説しませんので、左の列は無視して下さい。
Sun/Moon Visible、Sun/Moon Size、Halo Ringsの3つのプロパティはレンダリング画像に描かれる太陽の見かけの設定です。実際のレンダリングで示しますと、太陽を構成するパーツは次のような名称になっています。
スカイラボ プレビュー 空のパーツ

それに対し、Sun/Moon Shadows、Shadow Softness、Sun Intensityはシーン内のオブジェクトを照らす太陽光の強度と影の設定になります。

ついでにここで説明しておきましょう。ウィンドウ右端にはプレビューサン・コントロールが常に表示されています。プレビュー・ウィンドウの右下にある下向き三角をクリックするとオプションメニューが開きます。ここで「Render in Scene」を選ぶと現在のシーンのプレビューとなりますので、よりパラメータの調節がしやすくなります。
スカイラボ シーン・プレビューに変更

サン・コントロールは天候パレットにあるものと同じです。太陽光の色はここで変えます。
Bryce7初級 サンコントロール 日本語

また、サン・コントロールの下にある「Disable Sun Light」をオンにするとシーンを太陽光で照らさなくなりますので、室内のシーンなど、他のライトを使う場合には使って下さい。

ウィンドウ左下端のAmbientはちょっと特殊なプロパティで、オブジェクトのマテリアルにあるAmbientプロパティに掛け合わされ、シーン全体の暗部の色の調子を整える役割をします。
このAmbientが白(255,255,255)の時マテリアルのAmbient設定の色がそのまま出ます。
逆にこのAmbientが黒(0,0,0)の時どれだけマテリアルのAmbientが明るかろうと色は付きません。
また、マテリアルにAmbient成分が無い場合は効果が出ませんので、このプロパティを使うかどうかマテリアルの設定段階から考慮に入れておく必要がありますね。

その横のSky Domeはシーン全体にあるオブジェクトの上側をその色で着色します。どの程度の精度かはわかりませんが、簡易的なスカイドームライトと捉えると良いと思います。


■雲の設定

Cloud Coverタブでは最初から配置されている2枚のCloud Plane(オブジェクトの勘定には入っていませんが)の設定を行います。それぞれStratus(層雲)、Cumulus(積雲)と名前が付いてはいますが、Cloud Planeを識別する名前というだけで現在は深い意味は無いと思われます。

スカイラボ ウィンドウ Cloud Coverタブ

それぞれのCloud Planeに設定されているプロパティは雲のパターン画像を画像補正するものだと捉えて下さい。
Cloud Cover=明るさ、Amplitude=コントラスト、と考えると分かりやすいのではないかと思います。
また、Frequencyはテクスチャの繰り返しの回数(タイリング)に相当するものになりますね。
Cloud Heightだけはそのものズバリの雲の層の高さです。

雲のパターン画像の右下のEditボタンをクリックするとDTEが起動し、パターンの編集をしたり、テクスチャ・プリセット・ライブラリを参照したりできます。
初期設定では地面に影を落とさないようになっており、Cast Shadowsをオンにすることで影が発生します。

また、雲の動きの設定もここでできるようになっていますので、雲が流れるアニメーションにも対応できるようになっています。

高い山のシーンを作成した時、次の画像のように山の中腹にHazeのラインが出てしまうことがあります。
スカイラボ Atmosphere 雲の高さ低

こんな時はCloud Heightを上げてやります。スカイラボで両方上げるか、天候パレットを使うかどちらかをして下さい。これはCloud Planeをオンにしているかどうかに関わらず発生する現象ですので、ご注意下さい。
スカイラボ Atmosphere 雲の高さ高


■大気の設定

Atmosphereタブでは霧(Fog)や霞(Haze)などの設定ができます。

スカイラボ ウィンドウ Atmosphereタブ

次の画像はFogやHazeがどこに発生するのかを色付けして示したものです。
スカイラボ プレビュー 空の色分け

 ・Haze
地平線から手前へ発生する濃い大気です。
遠景が霞んで見える効果を出すことができます。
また、Hazeをオンにすることで地平線に色が付きます。

Color(色)、Density(濃度)、Thickness(厚み)、Base Height(オフセット)のパラメータを持ちます。割とイメージ通りの調整ができますので、プレビューを見ながら行って下さい。
スカイラボ Atmosphere Haze
Base Heightを上げると、霞のかかる範囲が手前に移動します。

 ・Fog
Y=0の高さからY軸方向へ発生する濃い大気です。
地表付近の霧の効果を出すことができます。

Color(色)、Density(濃度)、Thickness(厚み)、Base Height(オフセット)のパラメータを持ちます。まずDensityを100にしてThicknessで上限の高さを設定、その後Densityを調節して霧の濃さを決めると良いと思います。
スカイラボ Atmosphere Fog
上空からのカメラの場合、窪地がすぐに塗りつぶされてしまうので、地表付近のカメラの方がよりよくFogを生かせそうです。また、あまり高くまでは発生せず、Thickness 100、Base Height 100で50BUぐらいまでです。

 ・Color Perspective
距離による色の変化を演出するためのプロパティです。遠方の山が青く見えたり、夕焼けで遠方が真っ赤に見えたりする効果を出すことができます。
Hazeがオンになっていないと効果はありません。

 ・Blend with Sun
朝夕の太陽が低い位置に来た時間に、太陽が霧や霞に影響を与える効果を出すプロパティです。Color(色)とLuminance(明るさ)それぞれに影響度を設定することができ、HazeとFogのそれぞれに影響を与えるかどうかのスイッチまで用意されています。

 ・Volumetric World
まじめに大気を計算するようですが、ひたすら重いです。
使用する場合はFogとHazeをオフにした方が良いようです。


■今日の一枚

最後に、記事で使ったシーンをスカイラボで空の設定をしてレンダリングしました。
初期コンテンツのScene Files\David Brinnen\Free content cloud over big sur 1.br7から地形オブジェクトだけを借りています。これだけ地表が広いと大気を設定したことによる距離感がよく出ますね。

遠くの山々





Bryce 7 Pro


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