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Poserで使うGenesisフィギュア <衣服編>

Category : Poser
PoserでGenesisフィギュアを使えるようにしようという記事の第2回は、衣服(コンフォームフィギュア)編です。ベースフィギュアと比べ、こちらはなかなかお見せできる段階までたどり着けませんでした。実を言うと、DAZ Studio(以下DS)で使っているそのままに完全な形で衣服をPoser用に出力することはまだできません。しかし何とかPoser上でGenesisに服を着せることができるようにはなりましたので、記事の形にしました。

使用したアプリケーションとそのバージョンは以下の通りです。
 DAZ Studio 4.0.3.47 Pro
 Poser Pro2012 SR2 (9.0.2.21214)

※エクスポートしたGenesisフィギュアは、ウェイトマップの扱えるPoser 9/Pro2012以降のバージョンで読み込むことができます。
※この記事では人体と服(髪など着用できるもの全て)を分ける意味でそれぞれベースフィギュア、コンフォームフィギュアと呼んでいます。

PoserでGenesis2 SS

■コンフォームフィギュアの問題点

(この項目で書いているコンフォームの仕組みについては、私がアプリケーションの動作や表示される情報から推測したものですので、間違いや誤解している部分もあると思います。それを念頭に置いたうえでお読み下さい)

GenesisベースフィギュアがPoser上で使えるようになっても、その衣服であるコンフォームフィギュアがなかなか使えるようにならなかった理由はDSとPoserのコンフォーム(着用:Fit to)の仕組みが違うからです。DS4では着用したコンフォームフィギュアのジョイント・パラメータ(関節の位置や骨の長さ)はベースフィギュアのそれに完全に一致します。しかしPoserではそうならないようです。

ところで、Genesisのモーフにはジョイント・パラメータが含まれます。体格や関節位置の大きく違うキャラクターが作成できるように、モーフデータにジョイントの変更も含めることができるようになっています。ただしこれはベースフィギュアに限ってのことで、コンフォームフィギュアのモーフにはジョイント・パラメータは含まれません。DSのコンフォームの仕組みから、それが必要ないためでしょう。
Poserではどういう処理になっているかは分かりませんが、ベースフィギュアについてはDSと同じ動作ができます。しかし、コンフォームフィギュアの場合はジョイントパラメータがモーフの変化についていけません。そのためPoserで服を着用したGenesisの特定のモーフ(FBMに多いです)を操作すると、Genesisのジョイント・パラメータのみが変化します。そして服とGenesisのジョイントがずれたままジョイントを合わせようとするので、結果としてメッシュが体表からずれてしまうという現象が起こります。

DAZフォーラムのCR2Exporterについてのトピックを読んでいたところ、これを解決するコマンドがPoserにあることが分かりました。Figureメニューにある「Copy Joint Zone From」がそれです。このメニューを実行することで、他のフィギュアのジョイント・パラメータをコピーすることができます。

もう一つ、フィッティングやはだけなどの服の独自のモーフが動作しないという問題もあります。詳しく検証していないので原因は分かりませんが、フィギュアのポーズやモーフ・パラメータと勝手に連動してしまうという現象が起きますので、今回はそれらのモーフを削除するという対策をとっています。

最後は不具合ではないのですが、Genesis用の服には製作者の手にで調整されたフィットモーフが少ない傾向にあるという問題があります。DAZストアで販売している中にもフィットモーフを全く持たない服があります。DS4にはコンフォームフィギュアへのモーフ自動生成機能があるので、それが働くことを想定しているためです。Poserには同じ機能はありませんので、DS4であらかじめフィットモーフを生成し、それを一緒に出力する必要があります(WW2用のGenesisアドオンは販売されています)。


■コンフォームフィギュアのCR2出力

では早速Genesis用の衣服をCR2ExporterでCR2ファイルに出力してみます。
ただし、この方法は現時点で最適と思われるものですので、アプリケーションのバージョンアップによって手順やオプションが変更になる可能性があります。

 (1)シーンにGenesisを読み込みます。
PoserでGenesis2 服のエクスポート 工程1

 (2)Genesisに服を着せます。
Smart ContentタブContent LibraryタブのどちらかからアイテムをダブルクリックまたはビューポートのGenesisへドラッグ&ドロップして下さい。ここで必要な分だけ服のパーツを着せてやって下さい。
PoserでGenesis2 服のエクスポート 工程2

 (3)服にマテリアルを適用します。
Sceneタブまたはビューポートの服の上での右クリックメニューから服を選択した後に、服のマテリアルを適用します。マテリアルバリエーションが無かったり、そのままで良い場合は何もせずに次へどうぞ。服を選択するとSmart ContentタブSurfacesタブのPresetsページにその服のマテリアルがリストアップされるようになっています。もちろん、従来通りContent Libraryタブから適用しても構いません。

 (4)Genesisのモーフ・プロパティを調整します。
服に無いフィットモーフを補うため、DS4のモーフ自動生成機能を働かせます。ビューポートのGenesisをダブルクリックして選択し、ShapingタブでPoser上で必要になるであろうモーフ・プロパティを1%以上にします。これでそのモーフに対応する服のモーフが生成されます。
今回は別の記事で作成したキャラクター・プリセットを読み込みました。胸の部分の肌が突き出てしまうことが多いので、Breasts Implantsなどのモーフを調整用に追加しておくのがコツです。
PoserでGenesis2 服のエクスポート 工程3

 (5)Genesisを削除します。
Delキーを押してGenesisを削除します。それによって、着用されていた服が初期状態に戻ります。
PoserでGenesis2 服のエクスポート 工程4

 (6)その服独自のモーフを確認します。
Sceneタブで服の一つを選択し、Parametersタブを見て調整モーフの存在とグループを確認します。
PoserでGenesis2 服のエクスポート 調整モーフの確認
このSpWilde_TopというアイテムにはActor>Morphsグループに5つの調整モーフがあります。

 (7)その服独自のモーフを削除します(DS4ProまたはCCTが必要です)。
Property Editorタブを開き、先ほど確認したグループを開きます(メインメニューの Window > Tabs > Property Editor)。そしてグループ名の右クリックから「Remove Group(s)」を実行してグループを削除します。
※Pose Controlsグループに属するモーフは削除しなくて大丈夫のようです。
PoserでGenesis2 服のエクスポート 調整モーフの削除1

するとその中のモーフがそのグループを追い出されます(親グループが無い場合は<UnGrouped>という仮のグループにまとめられます)ので、それらをShiftキーまたはCtrlキーでまとめて選択し、右クリックメニューから「Remove Properties」を実行します。
PoserでGenesis2 服のエクスポート 調整モーフの削除2

くれぐれも、必要なグループ、プロパティまで削除してしまわないようにご注意下さい。また、順番を間違えるとDS4が強制終了してしまうことがあります。

 (8)CR2Exporterで服を出力します。
メインメニューFile > Export を実行し、ファイルの種類を「Poser CR2 File (*.cr2)」にしてコンテンツディレクトリ内の適当なフォルダ(Runtime>Libraries>Character以下)にCR2ファイルを保存します。
PoserでGenesis2 服のエクスポート CR2Exporter
その際のオプションは初期値のままで大丈夫です。Figure Typeはconformingの値を0か1にするだけのようですので、どちらでも構いません。モーフデータを別ファイルに分ける場合は「Save Binary Morph File (PMD)」にチェックを入れて下さい。

 (9)他にも出力したい服がある場合は(6)に戻ります。


■PoserでGenesisに服を着せる

先ほど出力した服をPoser上でGenesisフィギュアに着せてみましょう。
『Poserで使うGenesisフィギュア』の記事でPoserでの設定を行ったGenesisフィギュアがあると思いますので、それに着せます。
こちらはコマンドを一つ挟むだけなので簡単に行きましょう。

 (1)ベースフィギュアを読み込みます。
PoserでGenesis2 服の着用 工程1

 (2)モーフダイアルを操作して、ベースフィギュアを目的のキャラクターシェイプに調整します。
PoserでGenesis2 服の着用 工程2

 (3)先ほどCR2出力した服を一つライブラリパレットからシーン上のGenesisへドラッグ&ドロップします(読み込みと同時に着用されます)。
PoserでGenesis2 服の着用 工程3
肩の付近の服が肌に潜り込んでしまっています。

 (4)Figureメニューの「Copy Joint Zones From」を実行します。
PoserでGenesis2 服の着用 ジョイント・パラメータのコピーメニュー

続けてどのフィギュアからコピーするか聞いてきますので、Genesisを選択(デフォルト)してOKボタンをクリックします。
PoserでGenesis2 服の着用 ジョイント・パラメータのコピーダイアログ

PoserでGenesis2 服の着用 工程4
正常にフィットしました。

 (5)他にも着せたい服がある場合は(3)に戻ります。
PoserでGenesis2 服の着用 工程5

これで、Poser上でポージングのできる着衣のGenesisができあがりました。
PoserでGenesis2 着衣ジェネシス A1
PoserでGenesis2 着衣ジェネシス B1
Character:Genesis : Custom
Skin:VH_Bernadette for Genesis & Victoria 4.2
Hair:Cindy Short Hair
Costume:Wilde Rhoads for Genesis
Light:IDL STUDIO

PoserでGenesis2 着衣ジェネシス B1
Character:Genesis : Victoria 5 Supermodel
Skin:VH_Bernadette for Genesis & Victoria 4.2
Hair:Victoria 5 Elite Ponytail Hair 3D Model
Costume:Aven Clothing for Genesis

フィギュア型の髪も同じようにしてCR2出力することができます。
着用後にジョイント・パラメータが変動するモーフを操作して服がずれてしまった場合、再び「Copy Joint Zones From」を行えばOKです。そのようなモーフはActor>Female、Actor>Male、Actor>Universal各グループの全身モーフに多く、スケールを変更するだけのプロポーションモーフは該当しません。Breasts Sizeなどの部分モーフにはまずありませんので、自由に調整して大丈夫です。


■不完全な部分

なんとかGenesisフィギュアに服を着せることができましたが、まだまだ完全互換とはいかないようです。ここでは私が試してみてダメだった部分を挙げていこうかと思います。ぜんぜんまとまっていないのでメモ書き状態で申し訳ありません。

 ・脇や胸付近の肌が服を突き破りやすい。>服の方のモーフを盛って調整。V5 Breast ShapeなどはDS4でもそうなってしまうのでしょうがないかも。
 ・DS4のMesh Smoothingの分の補正が出力できない。>Bakeでなんとかなるかも。
 ・服独自のモーフが誤動作する。>削除。
 ・パーツ境界で裂けてしまう服がある。
 ・スカートが股の部分で裂けてしまう服がある。>Poserでウェイトマップの編集が必要?
 ・メッシュが消えてしまう服がある。
 ・ポージングによるメッシュの変形の仕方がDS4と違う場合がある。
 ・シーンを保存して読み込むとフィッティングできなくなっている場合がある。
 ・靴の底がふにゃふにゃだったり、かかとにめり込んでしまうものがある。
 ・服独自のボーン(エクストラボーン)に割り当てられたメッシュが消えてしまう。

CR2出力したものがPoserで使えるかどうかは、服によって完全に明暗が分かれます。また、今回の記事ではなるべく少ない手順をご紹介したつもりですが、まだ手間が多いです。
現段階ではこのような感じですが、私自身手ごたえは感じました。これからDS4とPoserがバージョンアップしていって、誰でも簡単にPoserでGenesisフィギュアが使えるようになることを期待します。



今回の画像の素材はこちら

Victoria 5 Elite Ponytail Hair

Cindy Short Hair

Wilde Rhoads for Genesis

Aven Clothing for Genesis

AD VH_Bernadette for GenV4
VH_Bernadette for Genesis & Victoria 4.2
AD IDL STUDIO
IDL STUDIO




Comment

V4 コンフォームフィギュアの変換

どうも毎度お世話になります。
貴重な記事をありがとうございます。
私もPoserでgenesisを使うことを考えています。手順としてはDS4経由でPOSERに持ち込むという方法です。
それでposer資産である大量のv4のコンフォームフィギュアをGenesisで使いまわしたいのですが、うまくいきません。DS4上ではPoserのV4コンフォームフィギュアを読み込みAUTOFITしてGenesisに着せることはできますが、AUTOFITした元V4コンフォームGenesisフィギュアをPoserに出力するといわゆる爆発現象が起きてしまい、話になりません。もともとGenesisコンフォームフィギュアはPoser上でも正常に動作しますが、元V4コンフォームフィギュアはDS4上では問題なくとも、POSER上ではうまくいきません。
何かアドバイスがありましたら、ご教示下さるとありがたいです。

Re: V4 コンフォームフィギュアの変換

pontaさんはじめまして。
私も最近のバージョンでのGenesisの扱いがどうなっているか気になっていたので、試してみました。使用したバージョンは次の通りです。
 DAZ Studio 4.5.0.137 Pro
 Poser Pro 2012 SR3

V4用の服をAutofitツールでGenesis用に変換したものをPoserへ持っていったところ、メッシュがめちゃくちゃになってしまいました。
そこで、CR2出力時のオプションでFigure Type : Conforming Figureに変更してConform Scaleにチェックを入れたところ、正常なメッシュが出力されました。他にもCR2Exporterのバージョンアップで加わったオプションがありますので、それらもチェックを入れる必要が出てくるかもしれません。

また、Autofitツールのバージョンアップにより、服の調整用モーフなどの独自モーフも変換するようになっていますので、それらが誤動作している可能性もあるかもしれません。

No title

どうもありがとうございます。
とりあえず、うまくやる方法があるのですね。
私もWW2を使ってもとうまくいくことを見つけました。
ともかく、いろいろ面倒ですね。
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