Look At My Hair その2:各モードの機能
Category : Look At My Hair
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
DAZ Studio 4もやっと仕様が安定して、さらにSDKの公開によりさまざまなプラグインも登場するようになりました。それに負けないように今年も、もっとブログを充実させていきたいと思っている次第です。ごひいきにお願いいたします。
さて、前回に引き続きDAZ Studio 4.5用の「ファー」プラグイン『Look At My Hair(LAMH)』の使い方を見ていきましょう。今回はLAMHの各モードの機能説明です。
■LAMHのモード
LAMHウィンドウでの操作において、まず知っておかなければいけないことは3つのモードがあるということです。
モードが違うとマウスのクリックなどの操作に割り当てられる機能が違ってきますので、今どのモードなのかを気にしておかなければいけません。
まずFOLLICLEモードでオブジェクトのどこからファーを生やすかを決め、STYLINGモードでガイドヘアを思い通りの形に整えるという流れになります。モード切り替えをする方法は、ウィンドウ右側に並んでいるそれぞれのラベルをクリックするだけです。
全てのモードにおいて、共通の操作もあります。
<Alt+Z>直前の操作の取り消し(アンドゥ)
<SPACE>押している間オンスクリーンディスプレイを呼び出す(ブラシの設定)
<マウス左ボタンドラッグ>カメラのローテート
<マウス右ボタンドラッグ>カメラのパン
<マウスホイール回転>カメラのズーム
<Ctrl+Z>としてしまうとDSの方のアンドゥになってしまうのでご注意下さい。また、マウスボタンドラッグによる視点操作はキャンバス内でオブジェクトやファーの無い場所で有効になります。
■FOLLICLEモード
このモードでは、ファーを生やす場所(follicle:毛包)を指定します。

◆マウス操作
<マウス左ボタンクリックorドラッグ>毛包にするポリゴンの選択
<Shift+マウス左ボタンクリックorドラッグ>ポリゴンから毛包を解除
<Alt+マウス左ボタンクリックorドラッグ>毛包にするポリゴンの範囲選択
<Alt+Shift+マウス左ボタンクリックorドラッグ>ポリゴンから毛包の範囲選択による解除
※範囲選択では背面を向いているポリゴンは選択されません。
◆ツールアイコン

左端から次のような操作になります。
◆Shaveグループ
Shaveグループは毛包指定のグループ分けです。STYLINGモードでの操作は有効になっているShaveグループのみにかかるので、複雑な髪型などはShaveグループをわけることでスタイリングしやすくなります。
ウィンドウ右上端にShaveグループに関するアイコンがあります。

真ん中に表示されているのが現在有効になっているShaveグループで、クリックすることでドロップダウンメニューが開き、別のShaveグループを選択できるようになっています。
-アイコンでShaveグループの削除、+アイコンで新規Shaveグループの作成です。
「split shave group」および「duplicate current shave group selection」はガイドヘアの変形をそのままに、Shaveグループの分割や複製ができるツールです。
まずアイコンをクリックしてOnにします。そしてオブジェクトの赤く色の着いているポリゴンをクリックすると青く選択されます。最後に再びアイコンをクリックすると、新規Shaveグループが作成され、青く選択された毛包がそこへ移動またはコピーされます。
■STYLINGモード
このモードでは、毛包からガイドヘアを生やし、さらにそれをスタイリングできます。
そしてガイドヘアを元にファーのプレビューとその生え方の設定ができるのもココです。
ガイドヘアにはヘアポイントと呼ばれる関節(デフォルトで13個)があり、その個々のポイントを移動させることでガイドヘアの形が変わります。
このモードではマウスポインタが次の画像のように赤い丸に変化し、マウスドラッグ開始時にブラシの有効範囲に入っているヘアポイントが移動し、つながったガイドヘアはある程度滑らかに変形します。

◆マウス操作
<マウス左ボタンドラッグ>ヘアポイントを移動させる
<Shift+マウス左ボタンクリック>ヘアポイントを削除する(髪のカット)
<Ctrl+マウス左ボタンドラッグ>ガイドヘアを伸縮させる(スケーリング)
◆ツールアイコン

上段のアイコン
下段の左端から次のような操作になります。
デフォーマ(Deformers)
最初にガイドヘア全体を整えるのに最適なデフォーマが用意されています。
これらのスライダはドラッグして離すと元の位置に戻るようになっています。どのくらいスライダを右へ動かしたかがデフォーマの強度になりますので、強くかけたい場合は大きくドラッグして下さい。左方向へもドラッグできるようになっているものはマイナス作用です。

※curl、length、tilt rootsはそれぞれのガイドヘアに効果がかかります。その他は基準軸(スライダ右の表示で変更可能)を基準として全体的にかかります。
ファーのプレビュー
目のアイコンをクリックしてOnにすると、ファーをプレビューできます。

※densityのみ、プレビューだけの設定です。
縮れ毛エフェクト(Frizz Effects)
ファーをちぢれさせます。根元(roots)と毛先(tips)それぞれに別の設定をすることが可能です。
tipsの方を適当に設定するだけで、いい感じに毛先がばらけます。

■PAINTモード
このモードでは密度マップ(density map)を使うことで、ファーの生える場所とその密度をマッピングで指示できます。具体的な流れとしては、オブジェクトに直接3Dペイントをして、密度マップを描きます。密度マップの赤く塗った部分からファーが生えるようになり、色が薄い部分はファーの生える密度が下がります。
Shaveグループごとに密度マップを設定できます。

◆マウス操作
<マウス左ボタンクリックorドラッグ>赤く色を塗る
<Shift+マウス左ボタンクリックorドラッグ>消しゴム
◆ツールアイコン

左端から次のような操作になります。
■設定など
◆オンスクリーンディスプレイ
スペースキーを押している間だけ出現するウィンドウでは、ブラシの設定をすることができます。

リニアとスムースではブラシの使い方が全く違ってきます。
◆全体の設定
ウィンドウ右下の青い歯車のアイコンからは、全体の設定ウィンドウが呼び出せます。

左のアイコンをクリックすると、キャンバスの背景を好きな画像に変更することができます。
右のアイコンをクリックすると設定を確定します。
今回のツールと画像の素材はこちら
今年もどうぞよろしくお願いします。
DAZ Studio 4もやっと仕様が安定して、さらにSDKの公開によりさまざまなプラグインも登場するようになりました。それに負けないように今年も、もっとブログを充実させていきたいと思っている次第です。ごひいきにお願いいたします。
さて、前回に引き続きDAZ Studio 4.5用の「ファー」プラグイン『Look At My Hair(LAMH)』の使い方を見ていきましょう。今回はLAMHの各モードの機能説明です。
■LAMHのモード
LAMHウィンドウでの操作において、まず知っておかなければいけないことは3つのモードがあるということです。
モードが違うとマウスのクリックなどの操作に割り当てられる機能が違ってきますので、今どのモードなのかを気にしておかなければいけません。
・FOLLICLEモード | follicle(毛包:ファーを生やす場所)となるポリゴンの指定とShaveグループの編集をする |
・STYLINGモード | 生やしたガイドヘアをスタイリングして整える |
・PAINTモード | Densityマップをペイントして、ファーの生える場所を細かく制限する |
まずFOLLICLEモードでオブジェクトのどこからファーを生やすかを決め、STYLINGモードでガイドヘアを思い通りの形に整えるという流れになります。モード切り替えをする方法は、ウィンドウ右側に並んでいるそれぞれのラベルをクリックするだけです。
全てのモードにおいて、共通の操作もあります。
<Alt+Z>直前の操作の取り消し(アンドゥ)
<SPACE>押している間オンスクリーンディスプレイを呼び出す(ブラシの設定)
<マウス左ボタンドラッグ>カメラのローテート
<マウス右ボタンドラッグ>カメラのパン
<マウスホイール回転>カメラのズーム
<Ctrl+Z>としてしまうとDSの方のアンドゥになってしまうのでご注意下さい。また、マウスボタンドラッグによる視点操作はキャンバス内でオブジェクトやファーの無い場所で有効になります。
■FOLLICLEモード
このモードでは、ファーを生やす場所(follicle:毛包)を指定します。

◆マウス操作
<マウス左ボタンクリックorドラッグ>毛包にするポリゴンの選択
<Shift+マウス左ボタンクリックorドラッグ>ポリゴンから毛包を解除
<Alt+マウス左ボタンクリックorドラッグ>毛包にするポリゴンの範囲選択
<Alt+Shift+マウス左ボタンクリックorドラッグ>ポリゴンから毛包の範囲選択による解除
※範囲選択では背面を向いているポリゴンは選択されません。
◆ツールアイコン

左端から次のような操作になります。
・add all follicles | 全てを毛包にする |
・delete all follicles | 全ての毛包を削除する |
・select follicles from surfaces | サーフェイスグループから毛包を追加する。addで追加、hideでポリゴンを非表示にする |
・split shave group | Shaveグループを分割する |
・duplicate current shave group selection | 現在のShaveグループの中から新しいShaveグループを作る |
◆Shaveグループ
Shaveグループは毛包指定のグループ分けです。STYLINGモードでの操作は有効になっているShaveグループのみにかかるので、複雑な髪型などはShaveグループをわけることでスタイリングしやすくなります。
ウィンドウ右上端にShaveグループに関するアイコンがあります。

真ん中に表示されているのが現在有効になっているShaveグループで、クリックすることでドロップダウンメニューが開き、別のShaveグループを選択できるようになっています。
-アイコンでShaveグループの削除、+アイコンで新規Shaveグループの作成です。
「split shave group」および「duplicate current shave group selection」はガイドヘアの変形をそのままに、Shaveグループの分割や複製ができるツールです。
まずアイコンをクリックしてOnにします。そしてオブジェクトの赤く色の着いているポリゴンをクリックすると青く選択されます。最後に再びアイコンをクリックすると、新規Shaveグループが作成され、青く選択された毛包がそこへ移動またはコピーされます。
■STYLINGモード
このモードでは、毛包からガイドヘアを生やし、さらにそれをスタイリングできます。
そしてガイドヘアを元にファーのプレビューとその生え方の設定ができるのもココです。
ガイドヘアにはヘアポイントと呼ばれる関節(デフォルトで13個)があり、その個々のポイントを移動させることでガイドヘアの形が変わります。
このモードではマウスポインタが次の画像のように赤い丸に変化し、マウスドラッグ開始時にブラシの有効範囲に入っているヘアポイントが移動し、つながったガイドヘアはある程度滑らかに変形します。

◆マウス操作
<マウス左ボタンドラッグ>ヘアポイントを移動させる
<Shift+マウス左ボタンクリック>ヘアポイントを削除する(髪のカット)
<Ctrl+マウス左ボタンドラッグ>ガイドヘアを伸縮させる(スケーリング)
◆ツールアイコン

上段のアイコン
・grow guide hair | 毛包からガイドヘアを生やす。アイコン左の数値はガイドヘアの長さ(cm)。リセットもこのボタンで可能 |
下段の左端から次のような操作になります。
・select by surface | 操作するガイドヘアを制限する |
・toggle guide hair symmetry | ガイドヘアの操作を左右対称にする |
・toggle occlusion editing | オブジェクトに隠れているヘアポイントを操作できないようにする |
・toggle clump tool | マウス操作をクランプ(凝集)ツールにする。ブラシの範囲内のガイドヘアを束にする感じ |
デフォーマ(Deformers)
最初にガイドヘア全体を整えるのに最適なデフォーマが用意されています。
これらのスライダはドラッグして離すと元の位置に戻るようになっています。どのくらいスライダを右へ動かしたかがデフォーマの強度になりますので、強くかけたい場合は大きくドラッグして下さい。左方向へもドラッグできるようになっているものはマイナス作用です。

・spherize | 球状にする |
・curl | 巻き毛にする |
・length | 長さを変える |
・tilt roots | 根元から滑らかに傾かせる。麦の穂が頭を垂れるよう。向きはランダム |
・swirl | 渦巻状に根元から傾ける |
・taper | 次第に短くする |
※curl、length、tilt rootsはそれぞれのガイドヘアに効果がかかります。その他は基準軸(スライダ右の表示で変更可能)を基準として全体的にかかります。
ファーのプレビュー
目のアイコンをクリックしてOnにすると、ファーをプレビューできます。

・density | ファーの密度 |
・random roots | ファーが生える位置をランダムにする(デフォルトで最大) |
・random length | ファーの長さをランダムにする |
・clump hair | ファーを整髪料で固めたように束にする。スライダ右のアイコンをクリックするとノイズマップを使い偏りを加える |
※densityのみ、プレビューだけの設定です。
縮れ毛エフェクト(Frizz Effects)
ファーをちぢれさせます。根元(roots)と毛先(tips)それぞれに別の設定をすることが可能です。
tipsの方を適当に設定するだけで、いい感じに毛先がばらけます。

・intensity | 強度 |
・frequency | 頻度 |
・end(start) point | 終点(開始点) |
・variance | バリエーション |
■PAINTモード
このモードでは密度マップ(density map)を使うことで、ファーの生える場所とその密度をマッピングで指示できます。具体的な流れとしては、オブジェクトに直接3Dペイントをして、密度マップを描きます。密度マップの赤く塗った部分からファーが生えるようになり、色が薄い部分はファーの生える密度が下がります。
Shaveグループごとに密度マップを設定できます。

◆マウス操作
<マウス左ボタンクリックorドラッグ>赤く色を塗る
<Shift+マウス左ボタンクリックorドラッグ>消しゴム
◆ツールアイコン

左端から次のような操作になります。
・fill map with density 0 | 密度0%で塗りつぶす(全消去) |
・fill map with full density | 密度100%で塗りつぶす |
・choose a brush | ブラシの形を画像ファイル(png)で読み込む |
・choose an eraser | 消しゴムの形を画像ファイル(png)で読み込む |
・reset brush to default | ブラシをリセットする |
■設定など
◆オンスクリーンディスプレイ
スペースキーを押している間だけ出現するウィンドウでは、ブラシの設定をすることができます。

・brush size | ブラシのサイズ |
・brush intensity | ブラシの強度 |
・linear/smooth | ブラシのモードを切り替える |
リニアとスムースではブラシの使い方が全く違ってきます。
◆全体の設定
ウィンドウ右下の青い歯車のアイコンからは、全体の設定ウィンドウが呼び出せます。

・points per hair | ガイドヘア1本についてのヘアポイントの数 |
・muitl-threading | マルチスレッド処理を有効にする |
・guide hair color | ガイドヘアの色 |
・preview hair color | ファープレビューの色 |
左のアイコンをクリックすると、キャンバスの背景を好きな画像に変更することができます。
右のアイコンをクリックすると設定を確定します。
今回のツールと画像の素材はこちら
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