FC2ブログ

Look At My Hair その4:ファープラグインのフリー版『LAMH Player』

Category : Look At My Hair
このブログで以前ご紹介したDAZ Studio 4.5用のファープラグイン『Look At My Hair』(LAMH)の無料版が開発されています。その名も『LAMH Player』で、LAMHからファーの作成機能を取り除いたものになっています。

『LAMH Player』を使えば、LAMHを買わなくてもLAMHで作成されたプリセットをフィギュアに適用しファーをレンダリングすることができます。さらにDSのタブとしてファーのパラメータ編集機能が用意されており、LAMHよりもレスポンス良くファーを扱うことができるようになっています。

また、人の髪に適したシェーダーとして「Human Hair Shader」が追加されており、髪の質感を誰でもレンダリングすることができるようになっています。

今回は、『LAMH Player』の使い方の簡単なご紹介と、「Human Hair Shader」でのレンダリングがどのようになるかを見ていきます。

※正式版がDAZストアにてリリースされました。(2013.4.28)

LAMHPlayer SS


■『LAMH Player』のインストール

※この項目のインストール方法はベータ版のものです。正式リリース版はDAZストアにて無料でダウンロードすることができます。LAMHを上書きしてしまうという点だけは気を付けて下さい。

『LAMH Player』は作者のホームページからダウンロードすることができます。

この記事を作成した時点ではバージョン1.0.2です。まだベータ版なので、機能の不具合や強制終了なども覚悟して使って下さい。結構落ちます。

インストールの手順は、解凍したファイルとフォルダをDAZ Studio 4.5のプログラムフォルダの下のPluginsフォルダ内にコピーするだけです。
Windows版ではその際、DS本体と『LAMH Player』のビット数を必ず合わせて下さい。

ここで注意すべき点があります。
既にLAMHを使っている場合、『LAMH Player』をインストールする前にPluginsフォルダ内にあるlamhPlugin.64.dllまたはlamhPlugin.32.dllとlookatmyhairAMフォルダ(Windowsの場合)を別の場所に移動しておいて下さい。
LAMHのバージョンアップによってこの問題は解消される予定ですが、それまでは競合してしまうので両方をインストールすると都合が悪いです。


■『LAMH Player』を使ってみる

『LAMH Player』はLAMHで作成されたプリセットファイルのプレーヤーなので、そのプリセットファイルがないと使えません。幸い作者のホームページ(プリセットのページはコチラ)ではさまざまなフィギュアに対応したプリセットファイルが公開されていますので、すぐにそれらを試すことができます。

今回は「Human Hair Shader」もあることですし、Genesisフィギュアにファーで髪を生やしてみましょう。

 (1)シーンにGenesisその他を読み込み、あとは髪だけという状態にしておきます。ここで一度シーンを保存すれば安心してファーを試すことができますね。
※私が試した限りでは、現在のバージョンの『LAMH Player』でファーを生やしたフィギュアがあるシーンを保存しようとすると、アプリケーションが強制終了してしまいます。
LAMHPlayer Genesisプレビュー 適用前

 (2)ファーを生やしたいフィギュアを選択した状態で、メインメニューCreate > Attach 'Look at my Hair' Preset を実行します。すると、ファイル選択ダイアログが開きますので、ダウンロードして適当な場所に解凍しておいたプリセットファイルを指定します。
※Windows Vista以降の場合、この時必ずC:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\DAZ 3D\Studio4フォルダが開かれるようですので、ここにプリセットファイルの納められたフォルダへのショートカットを作っておくと便利です。

 (3)プリセットファイルが読み込まれ、その内容に従ってビューポートのフィギュアにファーのガイドとなるガイドヘアが生えます。今回はシェーダーの様子が分かりやすい髪型として「うしろだけボブカット」を急遽作成しました。
この時GenesisのSubD設定がBaseに変更されますが、レンダリング時にはHigh Resに戻るので気にする必要はありません。
LAMHPlayer Genesisプレビュー ガイドヘア

 (4)ファーの設定をするためにLook at my HairタブメインメニューWindow > Panes(Tabs) に追加されています)を開きます。
LAMHPlayer LAMHタブ

一番上のPreview Densityのスライダはプレビューの設定です。一番左だとガイドヘアのみ、右へスライドしていくとファーが描画され、その密度が増していきます。試しにプレビュー用に色設定をして一番右(密度最高)にしたものが次の画像です。
LAMHPlayer Genesisプレビュー ファープレビュー

 (5)ではファーの設定を編集します。まずファーの色をColor Setup欄で設定しましょう。Presetのドロップダウンメニューから適当なカラープリセットを選択します。今回は「Russed Red」にしました。
LAMHPlayer LAMHタブ 色設定

 (6)Mappedのところが「YES」になっていたらクリックして「NO」にしておきます。これはファーを生やす場所に張られたテクスチャの色をファーの色にするオプションなのですが、人の髪の場合にはまず使わないでしょう。

 (7)さらにPresetの文字の左の早送りアイコンのようなボタンをクリックし、出現するダイアログにもYesボタンをクリックしておきます。
これはShaveグループ(ファーのパート分け)が複数ある場合に、Color Setup欄の設定を全てのShaveグループに適用するボタンです。そのため、Shaveグループが1つしかない場合は、ボタンをクリックしても反応がありません。

 (8)次にファーの量を設定します。Hair Quantity欄の数字がそれで、Shaveグループごとに設定することができるようです。人の髪の本数は約10万本という話ですが、ファーの量が増えるに従ってレンダリング時間も増大しますので、最初は少なめが良いでしょう。今回は最終的には90000にしています。
LAMHPlayer LAMHタブ ファーの量設定

※Shaveグループが複数ある場合は、Shavegroupを切り替えてそれぞれ設定する必要があります。
LAMHPlayer LAMHタブ Shaveグループの変更

以上でファーの設定は終了です。
3Delight Software Renderer(Best)でレンダリングすれば、ファーを描画することができます。


■Human Hair Shaderの効果

『LAMH Player』で新たに加わったマテリアルシェーダーとして「Human Hair Shader」があります。
その名の通り、人の髪に最適なように作られたシェーダーで、きれいにハイライト(天使の輪)が出るようになっています。マニュアルによると、シェーディングモデルにハリウッド映画のCGでも使われているMarschnerモデルを採用しているそうです。

まず、今回作成したシーンをLAMH標準の「Standard Shader」でレンダリングしてみます。
ライトはDistant Light(レイトレース影つき)を1灯のみです。
LAMHPlayer Genesisレンダリング スタンダードシェーダ

これを「Human Hair Shader」でレンダリングすると、次の画像のようになります。
「Standard Shader」に比べると、コントラストが高く、さらにわっか状にハイライトが発生しています。
LAMHPlayer Genesisレンダリング Distant左上

ライトのDistant Light(レイトレース影つき)を真上からの光にすると、天使の輪ができているのがよくわかりますね。
LAMHPlayer Genesisレンダリング Distant真上

さらにDistant Light(レイトレース影つき)を逆光ぎみにしてみました。
このシェーダーでは光が透過する効果がついていますので、逆光でも色がのります。
LAMHPlayer Genesisレンダリング Distantバック

今度は真上からのエリアライト(影つき)を部屋のシーリングライトの感覚で配置してみました。
髪の色の濃淡がすごく良い感じです。
LAMHPlayer Genesisレンダリング エリアライト

IBL(UberEnvironment2)のマップなし白色だけでレンダリングすると次の画像のようになります。
なんとハイライトが発生しています。原理はわかりませんが、DiffuseのみのDistant Lightだけでもハイライトが発生するので、スペキュラ成分というよりリフレクション成分に近いものなのかもしれません。
LAMHPlayer Genesisレンダリング IBL

最後に複数ライトを試してみました。
ManiHoniさんが配布されている「MH Base Lights」のBです。
Distant Lightを4灯使ってあるライトセットですね。ShadowのSoftnessは切って、Fillライト以外はレイトレース影つきです。
つやっつやです。
LAMHPlayer Genesisレンダリング Distant4灯

いろいろなライトを試してみて、ライトに過敏に反応するシェーダーだと感じました。マニュアルによると(煤払いしない)UberEnvironment2ライトに最適なようにデフォルトパラメータが調整されているとのことなので、UberEnvironment2ライトをベースにライティングを組み立てていくと良い結果が出そうです。
また、影のないライトを使うとファーが全体的に想像以上に明るくなってしまうので注意です。

UberEnvironment2とDistantライト1灯を組み合わせてレンダリングしたのが次の画像です。
まるまるボブ
Character:Stephanie 5
Hair:Original(Made With LAMH)
Costume:Diner Waitress for Genesis Female
Light:UberEnvironment2



■ファーの量とレンダリング時間

ここではレンダリング時間について考えてみました。Poserフィギュアでよく使われる、短冊状のポリゴンに半透明テクスチャを張って作られた髪と比べ、ファー機能を使った髪ははたしてレンダリング時間が短いのか!?というのは特に気になる部分です。

実を言うと、前の項目の最後のレンダリング画像はファー90000本、画像サイズ1200*1600pixelsでそこそこの高品質でレンダリングしたため、1時間半ぐらいかかっています。
やっぱりDSのレンダリングでネックになるのは髪か、髪なのか!と気になってしまったので、ファーの量とレンダリング時間を調べてみました。
ライトとして、Distantライト(レイトレース影つき)1灯とUberEnvironment2(AO品質Mid)を使っています。

LAMHPlayer レンダ時間 スタンダード
Standardシェーダー
Hair Quantity 80000
Thickness 120-100
レンダリング時間 11分39秒

LAMHPlayer レンダ時間 80000本
Human Hairシェーダー
Hair Quantity 80000
Thickness 120-100
レンダリング時間 12分28秒

LAMHPlayer レンダ時間 40000本
Human Hairシェーダー
Hair Quantity 40000
Thickness 240-200
レンダリング時間 3分29秒

LAMHPlayer レンダ時間 20000本
Human Hairシェーダー
Hair Quantity 20000
Thickness 480-400
レンダリング時間 1分21秒

Human Hairシェーダーにしたことにより若干レンダリング時間が延びますが、それよりもファーの量が多くなるほどレンダリング時間が激増してしまっているのがわかります。
ファーの量が増えるということはオブジェクトの頂点数が増えるということです。普段DSでレンダリングする時はあまりその要素は気にならない程度ですが、ファーを使うことによってそれがレンダリング時間に与える影響が目に見えてきたという感じでしょうか。

まじめに細い毛を10万本とか生やすのではなく、(アップにならないシーンでは特に)太い毛を1万本とかにしておいたほうが良いかもしれません。
幸いLAMHタブですぐにファーの設定を変更することができますので、シーンやレンダリング品質に合わせて適切な値にすれば良いことです。ただ、現在のバージョンでは毛の太さ(Thickness)の編集部分に不具合がありますので、バージョンアップを待ちましょう。
※上の検証ではあらかじめLAMHを使って毛の太さを変えたプリセットを用意しています。
※正式リリース版(1.0.5)ではこの問題が修正され、Thicknessの値を変更することで毛先(Tip)と毛の根元(Root)の太さをそれぞれ変更することができます。

ライトについてもSoftnessを入れたレイトレースシャドウを設定したものや、UberEnvironment2でAO品質を高くしたりすると、かなりレンダリング時間が延びます。こちらはシャドウマップで代用しようとすると、明るさの境界線ができてしまってダメでした。



今回のツールと画像の素材はこちら

Look at my Hair FREE Player
AD Stephanie 5
Stephanie 5

Diner Waitress for Genesis Female




Comment

非公開コメント

著書
カレンダー
09 | 2019/10 | 11
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
検索フォーム
プロフィール

Kotozone

Author:Kotozone
製品の取扱説明書を読むのが大好きです

FC2ブックマーク
最新記事
カテゴリ
タグリスト

DSプラグイン V4 ライト マテリアル DSシェーダ DS基本 セール Genesis IBL アニメーション タブ解説 iray LuxRender ダイナミッククロス スクリプト Genesis2 ShaderMixer セットアップ バージョンアップ Download レタッチ カスタマイズ トゥーン SSS Photoshop ウェイトマップ NGM ファー 物理シミュレーション ERC D-Form Miki2 IDL 大気 M4 カラーコレクション ボリューム Hexagon Terrain パーティクル Genesis3 モーフセット Genesis8 V5 カメラ アナグリフ インスタンス GIMP 3Dプリント ロボット RAMDisk SLG ダイナミックヘア K4 V8 Python モーションキャプチャ Linux 日本語訳 

最新コメント
リンク
月別アーカイブ
ご意見ご感想はこちらに

名前:
メール: 
件名:
本文: 

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

最新トラックバック
FC2カウンター