graphMate その1:機能

Category : graphMate
DAZ Studio 4.5用のプラグイン『graphMate』(グラフメイト)は、アニメーションカーブを編集することができるタブ(グラフエディタ)をDAZ Studioに追加します。
アニメーションカーブの表示自体がDSの標準機能にはありません。パラメータの変化をグラフで確認・編集できる『graphMate』は、ドープシートの表示機能を持つ『keyMate』と並び、アニメーションの製作時にあると便利なプラグインの一つです。

『graphMate』を使えば、アニメーションカーブ上に表示されたキーをマウスでドラッグして、ダイレクトにタイミングの編集やパラメータの増減ができます。
『aniMate2』にもアニメーションカーブの表示・編集機能がついていましたが、あくまで補助的なもので、細かい編集には向かないものでした。

今回は、『graphMate』の機能をご紹介したいと思います。

graphMate SS


■graphMateタブの表示

graphMateタブを表示するには、メインメニューから Window > Panes (Tabs) > graphMate を実行して下さい。

graphMate タブ 日本語

一番上の列にはアニメーションの再生やキーフレーム(キー)の編集をするためのツールアイコンが並びます。
アニメーションを再生しながらキーの編集などができるようになっています。

最初はおそらくグラフエリアには目盛りがあるだけだと思います。
以下の操作をすることで、このエリアにアニメーションカーブが表示されます。

 ・ParametersタブでX TranslateやBendなどのプロパティをフォーカス(スライダの上にマウスポインタを置く)する
 ・keyMateタブでX TranslateやBendなどのプロパティを選択する(Ctrlキーで複数選択可能)

このグラフは横軸がフレーム数、縦軸がパラメータとなっており、選択したプロパティの数値が時間経過によってどのように変化するかを把握できるようになっています。
アニメーションカーブの色はXYZ軸それぞれに赤緑青と色分けして表示され、複数のプロパティをグラフ表示する場合にわかりやすくなっています。
また、グラフエリアの左上端にノード名.プロパティ名という形で、表示中のプロパティが表示されるようになっています。

グラフエリアの右端に並んでいるアイコンをドラッグすると、グラフの表示範囲をパンまたはズームすることができます。

現在のフレームには白い縦ラインが表示され、それをマウスドラッグするか、再生アイコン郡の右横にあるカウンターに直接フレーム数を入力することで、現在のフレームを変更することができます。

タブの最下段には、キーフレームのTCBパラメータ編集エリアがあります。


■graphMateタブのオプションメニュー

・Listen for Parameters From keyMatekeyMateタブで選択されたプロパティのアニメーションカーブを表示します。
・Listen for Parameters From Parameters TabParametersタブでフォーカスされたプロパティのアニメーションカーブを表示します。

『keyMate』をインストールしている場合、Parametersタブ上でマウスポインタが移動するたびにアニメーションカーブの表示が切り替わるのが嫌なときは、「Listen for Parameters From Parameters Tab」のチェックを外して下さい。


■キーフレームの編集

 ●キーの選択
グラフエリアのアニメーションカーブ上にあるキーの長方形は、マウスによるクリック、ドラッグによる矩形選択で選択することができます。
選択されたキーは選択色で塗りつぶされます。

 ●キーの移動
選択したキーをマウスドラッグすることで、移動させることができます。横方向へ動かすと時間軸の移動、縦方向へ動かすとパラメータの編集になります。
複数選択していた場合は、その全てのキーが同じだけ動きます。

時間軸の移動は1フレームよりも細かい単位でできることに注意して下さい。
そのようにしてできた整数フレームにないキーは、graphMateタブでしか編集できなくなってしまいます。
Ctrlキーを押しながらキーを移動すれば、整数フレームに常にスナップしますので安全です。

注意点その2として、2つ以上のキーを移動によって同一フレーム上に持ってくることができます。
混乱の元ですので、やめておきましょう。

 ●キーのコピー
「Copy Selected Keys」アイコンをクリックすると、選択されているキーがコピーされます。

 ●キーのペースト
「Paste Keyframes」アイコンをクリックすると、コピーしたキーが現在のフレーム(白い縦線の位置)にペーストされます。
複数のキーをコピーしていた場合は、現在のフレームを先頭にして、元と同じフレーム後に次のキーがペーストされます。
複数のアニメーションカーブ上の複数のキーをコピー&ペーストした場合でも、ちゃんと元のアニメーションカーブ上の現在のフレームからペーストされます。

同じタイプのプロパティ(X TranslateとY Translateなど)なら、別のアニメーションカーブにペーストすることもできます(グラフ表示されているプロパティが1つしかない場合限定)。

 ●キーの削除
「Delete Selected Keys」アイコンをクリックすると、選択されているキーが削除されます。

 ●キーの追加
「Create Key at Current Time」アイコンをクリックすると、グラフ表示されている全てのプロパティの現在のフレームにキーを追加します。


■キーフレーム間の補間方式

「Create Key at Current Time」の右隣のアイコンからは、選択したキーから次のキーまでの補間方式を変更できます。
graphMate 補間方式の変更
アイコンをクリックするとメニューが出現しますので、TCB/Linear/Constantから選んで下さい。

 ●TCB(TCB曲線:初期値)
Tension・Continuity・Biasの各パラメータによって制御される関数曲線です。デフォルトでは全てのキーを通過する滑らかな曲線になります。
keymate グラフ 補間方式 TCB

 ●Linear(直線)
キーをまっすぐにつなぐ直線です。
keymate グラフ 補間方式 リニア

 ●Constant(コンスタント)
次のキーフレームの直前まで同じパラメータを保ち続けます。
keymate グラフ 補間方式 コンスタント


■TCBパラメータの編集

実を言うと、前の項目で説明した補間方式の変更は『graphMate』ではあまり使いません。
TCB曲線のパラメータを編集できるからです。
TCBパラメータを編集することで、補間方式の変更以上にフレキシブルにアニメーションカーブを描くことができるのが、『graphMate』の特長です。

TCB曲線(TCBスプライン)については、AutodeskのMAXのマニュアルくらいしか解説を見つけられませんでした(DSでは既定値は0です)。

TCB曲線とは、キーフレームの持つTension(テンション)、Continuity(連続性)、Bias(バイアス)のプロパティによって制御される曲線です。
ハンドルによって制御されるベジェ曲線とは違い、TCBにそれぞれ数値を設定することでカーブを変化させます。
Kochanek-Bartels Splineとも呼ぶらしいです。

まず、TCBの説明に入るにあたって、用語について定義しておきます。
キーの左側(過去フレーム側)をイン、キーの右側(未来フレーム側)をアウトと呼びます。
graphMate キーのインアウト

TCBパラメータを編集するには、キーを選択した上で、タブ最下段にあるTension、Continuity、Biasの数値を入力するか、上下の三角アイコンで増減させるかをします。
graphMate TCBパラメータ編集エリア

 ●Tension(テンション)
曲線のゆるやかさを変化させます。
CまたはBを増幅・減衰するような効果があります。

 ●Continuity(連続性)
キーのインとアウトのつながりを滑らかにするかどうかに左右します。
C=0で滑らかにつながり、0以外だと角度がつきます
graphMate TCBパラメータ C変化

 ●Bias(バイアス)
カーブに対するキーの位置の接線の傾斜を変化させます。
Biasが正の値の時、アウト側に傾斜し、
graphMate TCBパラメータ B正変化

Biasが負の値の時、イン側に傾斜します。
graphMate TCBパラメータ B負変化

TCBパラメータの編集についての注意点などは以下の通りです。

 ・キーを複数選択しておけば、一括でTCBパラメータを編集することが可能です。
 ・TCBパラメータの編集中はアンドゥ操作ができませんので、アンドゥをする場合は、グラフエリアをクリックするなどして編集モードを抜けてからにして下さい。
 ・一番最初のキーと一番最後のキーのTCBパラメータは、編集してもカーブに反映されません。
 ・イン側(1つ前のキー)の補間方式がTCB以外のキーのTCBパラメータは、編集してもカーブに反映されません。
 ・キーのコピー&ペーストについて、同時にTCBパラメータもコピー&ペーストされます。



今回のツールはこちら

graphMate



テーマ : 3DCG
ジャンル : コンピュータ

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