Light Dome PRO - R その2:レンダリング品質の調整

Category : Light Dome
DAZ Studio 4.6対応の野外ライトセット『Light Dome PRO - R』のご紹介2回目は、DAZ Studio上でできるレンダリング品質の調整方法についてです。

『Light Dome PRO - R』はサンライト、スカイライト、そしてそれぞれのバウンスライト(地面などからの反射光)、以上4種類のライトでのそれぞれのレンダリング画像を作成し、それに背景(スカイドーム)、アンビエント、フォグを加えた合計7枚のレンダリング画像から1枚の合成画像を仕上げる仕組みです。
ライトは全てDAZ Studio標準のディスタントライトを使用してあるため、UberEnvironment2を使った場合とはテイストの違うレンダリングになるのが特長です。

『Light Dome PRO - R』ではユーザーがDAZ Studio上で調整する部分が少なく、レンダリングの手順なども含め半自動化されています。これは、ライトの強度や色などはレンダリング画像を合成するPhotoshop上で調整すればいいというコンセプトのためです。
まず今回は、項目が少ないながらレンダリングの品質、速度に大きく影響するDAZ Studio上での調整方法について説明したいと思います。

『Light Dome PRO - R』はレンダリング画像の合成やポストワークをするアクションを実行するために、Photoshopが必要な点が購入のネックでした。
そんな、興味はあるけどPhotoshopを持っていないという方に良いニュースがあります。

そのアクションは廉価版であるPhotoshop Elementsでも使用できるそう(DAZフォーラムのポストより。日本語版での動作は不明)で、また、フリーのフォトレタッチソフト『GIMP』で同様の動作をするスクリプトの添付がバージョンアップ項目として予定されています(DAZフォーラムのポストより)。

LDPR2 SS



■背景画像の変更

まずは背景となるスカイドームにはるテクスチャ(背景画像)を変更する方法についてです。
以下のような手順で変更して下さい。
もしも変更時にエラーが出る場合は、『Light Dome PRO - R』をバージョンアップして下さい。

今回は人物のあるシーンということで、こんなシーンにしてみました(DS標準のレンダリングです)。
LDPR2 レンダ Giaスーツ ドラフト
キャラクターはGenesis2Female『Gia6』です。髪や表情、照明のせいもあるけど、顔がイカツイですね。

 (1)Sceneタブで「LDP-R Skydome」を選択します。

 (2)Content Libraryタブで DAZ Studio Formats>>Dreamlight>LDP-R>Backgrounds を開きます。
LDPR2 Contentタブ バックグラウンド
空だけのものや地上の建物や風景が入っているもの、ファンタジー、SFなどさまざまな背景画像が95種類用意されています。

 (3)変更したいものをダブルクリックして読み込みます。
LDPR2 レンダ Giaスーツ ドラフト 背景変更

これはスカイドームにはるテクスチャを変更するだけなので、「Sun Light」の角度や色には全く影響しません。
また、テクスチャ上の太陽の方角も一定ではないので、変更後またスカイドームの調整をしなければいけません。

前回も手順の一つとして書きましたが、一応スカイドームの調整について再び載せておきます。

 (4)Parametersタブのプロパティ「Skydome Rotation」で太陽の方角を「Sun Light」の角度と違和感無いように調整します。
LDPR1 スカイドームのパラメータ

同時にシーン内のオブジェクトがおさまるようにScale(スカイドームの大きさ)やY Position(地平線の高さ)なども調整すると良いでしょう。


■LDP-Rオプションの変更

スカイライトの品質やシーン内のライトの強度については変更することが可能です。
ただし、シーン内にあるライトのパラメータを直接変更するのではなく、次のようにします。

Sceneタブで「LDP-R Options」を選択し、Parametersタブに表示されるパラメータを調整します。
LDPR2 Parametersタブ LDPRオプション
・Sky Light Resolutionスカイライトとして使うディスタントライトの数をLow(4灯)/Medium(8灯)/High(16灯)から選択。多いほどレンダリング時間も延びる。
・Sky Light Shadow Qualityスカイライトの影のタイプをSpeed(OpenGL)/Normal(Shadow Map)/Quality(Raytracing)から選択。半透明テクスチャをたくさん使っているシーンではNormalが速い。Speedは使用しているシェーダなどの原因によって、うまく描画できない場合が多い。
・Sun/Sky/Ambient Light Intensityそれぞれ「6_Sun」、「4_Sky」、「2_Ambient」のレンダリング画像が白とびして困る場合(夜のシーンなど)に下げる。基本的にライト強度はPhotoshop上で調整する。

ライト「Sun Light」のパラメータを直接変更しても(角度以外は)反映されませんし、スカイライトやバウンスライトはレンダリング中にしか出現しないので、このオプション以外で調整することはできません。ご注意下さい。

今回のシーンでスカイライトの設定を変更してレンダリングしたのが次の画像(「4_Sky.bmp」のみ)です。
 <Sky Light Resolution>
LDPR2 レンダ Giaスーツ スカイライト数比較

レンダリング時間は次のように変わります(「4_Sky.bmp」のみ)。
Sky Light Resolution = Low (Sky Light Shadow Quality = Quality)
 1分49秒
Sky Light Resolution = Medium
 6分9秒
Sky Light Resolution = High
 12分9秒

ライトの数が多くなればなるほど周囲から均等に照らされるようになるのが、顔のシェーディングや足元の影でわかります。

 <Sky Light Shadow Quality>
LDPR2 レンダ Giaスーツ スカイライト影比較
※Speed設定では正常にレンダリングされませんでした。
レンダリング時間は次のように変わります(「4_Sky.bmp」のみ)。
Sky Light Shadow Quality = Quality (Sky Light Resolution = Low)
 1分49秒
Sky Light Shadow Quality = Normal
 33秒

影のでき方が全然違いますね。
この項目のレンダリングは低い品質でしているのでレンダリング時間はそれほど違いませんが、高品質でしようとするともっと差がでて、もっと時間がかかります。


■カメラのプロパティの調節

レンダリングに使用されるカメラ「LDP-R Camera」では、次のような設定ができます。
Sceneタブで「LDP-R Camera」を選択し、ParametersタブまたはCameraタブでプロパティを調整して下さい。
LDPR2 Parametersタブ LDPRカメラ

●フォグの調節(サイドメニュー「Fog」)
霧や霞、もやを描画し、遠景がかすむ効果を出します。
・Start Distanceフォグが発生する距離。近くにフォグを発生させたい場合は5000~10000くらい。
・Backgroundフォグの色

LDPR2 レンダ Giaスーツ ドラフト フォグ変更
「Start Distance」を2500(初期値の10分の1)にしてレンダリングしたものです。
これはDS標準のレンダリングなので背景がフォグに消されてしまっていますが、LDP-Rのレンダリングではフォグを別にレンダリングしてその他と合成するので、フォグの加減の調整は容易です。

●被写界深度の付加(サイドメニュー「Camera」)
「Depth of Field」をOnにすると、カメラから「Focal Distance」離れた位置にピントを合わせ、そこから離れるほどボカします。
通常のカメラのソレと同じです。

被写界深度を使う場合は、レンダリング設定でPixel Smaples(X/Y)を8以上にして下さい。


■その他の調整項目など

●アンビエントを除去する
ライトごとにレンダリングしてレイヤー合成する場合、シーン内のオブジェクトにアンビエント成分(ライトで照らされていなくても色がのる部分)があるとその部分が異常に明るくなります。

そこで、Content Libraryタブで DAZ Studio Formats>>Dreamlight>LDP-R を開き、「clearMats」をダブルクリックして読み込みます。
LDPR2 アンビエント除去アイコン
これで、シーン内のオブジェクトに含まれるアンビエントの強度(Ambient Strength)が一括して0になります。

●レンダリング設定の調整
テクスチャを鮮明に描画したい場合は、Shading Rateを下げて(0.2~0.5)下さい。

●ドラフトレンダリング
「Render LDP-R」メニューを使わず普通にレンダリングした場合、サンライト(影あり)とプレビュー用の4灯のスカイライト(影なし)でレンダリングされます。サンライトの影のでき方をチェックしたい場合にどうぞ。


■今日の一枚

今回使用したシーンをLDP-Rのレンダリングで仕上げました。
ポストフィルタは「Miami」を使っています。
ロストワールド
Character:Gia 6
Hair:Xanadu Hair
Costume:Super Hero Suit for Genesis 2 Female(s) and Victoria 6
Environment:City Ruins Building 02
Light:Light Dome PRO - R

色は違いますがどこかで見たようなスーツのスーパーヒロイン?です。スーツのしわは全部ディスプレイスメントで表現されています。
スカイライト(16灯)とサンライト、スカイライトのバウンスが加わったことで、陰になる部分までしっかりと、それでいて陰影はくっきりと描画されていますね。スーツのハイライトも効果的に入っています。



今回のツールと画像の素材はこちら

Light Dome PRO - R

Gia 6

Gia 6 Starter Bundle

Gia 6 Pro Bundle

Super Hero Suit for Genesis 2 Female(s) and Victoria 6

Xanadu Hair

City Ruins Building 02





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