aniMate2 その5:ブロックモードでの編集

Category : aniMate
2014年最初の記事はDAZ Studio(以下DS)用のノンリニア・アニメーション・ツール『aniMate2』の連載第5回です。
ご挨拶が遅れましたが、今年もどうぞよろしくお願いします。

今回はブロックモードでの編集方法についてご紹介します。
ブロックモードでは、アニブロックの長さや再生速度、繰り返しを調整したり、アニブロック間のつなげ方を変更したりできます。
タイムライン上に漫然とアニブロックを並べていくだけでは、つながりが不自然になってしまいキャラクターがたたらを踏んだり、ガクガクした動きになってしまうことがあります。そんな時に必要になるのがブロックモードでの編集テクニックです。

animate2 補間処理プレビュー5


■ブロックモードへの入り方

まずは基本であるブロックモードへの入り方をおさらいしておきましょう。
aniMate2のタイムラインに配置したアニブロックを1回クリックするだけです。
そうすることで、アニブロックは下の画像のような表示(選択状態)に変わり、ツールエリアのアイコンもブロックモードのものに入れ替わります。
animate2 ブロックモードのアニブロック

ブロックモードでの編集は、選択されたアニブロックに適用されます。
ShiftキーまたはCtrlキーを押しながらクリックしていくことで、複数のアニブロックを選択してまとめて編集することもできます。


■アニブロックの位置と長さの調節

aniMate2でのアニメーション作成において、aniMate2のタイムライン上には複数のアニブロックが並ぶことになります。マルチオブジェクト、マルチトラック状態ならなおさらです。
この項目では、aniMate2のタイムライン上でできるアニブロックの編集についてご紹介します。

・アニブロックの移動
タイムライン上のアニブロックの位置は、そのモーションの始まるタイミングを表します。
ユーザーはいつでも、マウスでドラッグしてアニブロックを左右にスライドさせることで、そのタイミングを調節することができます。ノンリニアアニメーションツールの良いところですね。
animate2 アニブロックの移動

スライドする方向にアニブロックが隙間なく詰まっている状態でさらに移動させようとすると、その方向にあるアニブロックと位置が入れ替わります。

・アニブロックの長さの変更
animate2 アニブロックの長さ

アニブロックに記録されたモーションを途中からにしたい場合、選択されたアニブロックの左端にある左向き▲アイコンを右にドラッグすることで、開始フレームを変更することができます。
ビューポートを見ながら調節するのがわかりやすいです。

アニブロックに記録されたモーションを途中までにしたい場合、選択されたアニブロックの右端にある右向き▲アイコンを左にドラッグすることで、終了フレームを変更することができます。

マウスドラッグでの調節が難しい場合は、後述の分割ツールを使って下さい。
分割ツールでの操作も含め、これらの操作では再生範囲外にしたキーフレームが消えてしまうことはなく、ドラッグ方向を逆にすることで元の長さに戻すことができます。

右端の▲アイコンを右にドラッグしてアニブロックの元の長さよりも長くすると、そのアニブロックのモーションを繰り返し再生(ループ)することになります。例えば2歩前進するモーションを3倍の長さにすると、6歩前進するモーションになります(元の位置に戻ることなく継続して進んでくれます)。
ループ再生の境界地点には黒い縦ラインが引かれます。

・レイアウトモードの変更
タイムラインのレイアウトにはPackedSparseという2つのモードがあります。これはトラック毎に設定することができ、初期状態ではSparseモードになっています。
Sparseモードでは自由な位置にアニブロックを移動できますが、Packedモードではアニブロックは隙間のできないように詰めて配置されます。

レイアウトモードの切り替えをするには、変更したいトラックのタイムライン上のアニブロック以外の位置を右クリックして出現するメニューからLayout > PackedまたはSparseを選択して下さい。
animate2 レイアウトメニュー

・アニブロックの整列
マルチトラックで縦に並んでいる複数のアニブロックのタイミングを揃えたい場合、「Align To Guide」というツールアイコンを使います。

まずタイムラインの左下端にあるガイドを目的のフレームまでドラッグして移動します。
animate2 アニブロックの整列1

そしてタイミングを揃えたいアニブロックを複数選択します。
animate2 アニブロックの整列2

ツールエリアの右端にある「Align To Guide」アイコンをクリックします。
animate2 アニブロックの整列3

選択されているアニブロックの開始位置が、ガイドのフレームに揃います。
animate2 アニブロックの整列4


■アニブロックのプロパティの編集

ブロックモードではそれぞれのアニブロックのプロパティを編集することができます。
ツールエリアのアイコンにはそれぞれ次のような機能があります。
animate2 ツールアイコン ブロックモード

必要ないアニブロックは、右から3番目のツールアイコン「Delete aniblock(s)」でタイムラインから取り除くことができます。

・速度の変更
animate2 ツールアイコン 速度方向
ツールエリアの「Speed」カウンターを編集することで、そのアニブロックのモーション再生の速度を変更することができます。

カウンターをクリックして直接キーボードから入力するか、カウンター横の上下ボタンをクリックして変更する(10%ごと)かして下さい。10%~500%まで調整可能です。
100%(初期状態)が通常の速度で、大きくすると速く、小さくすると遅くなります。
速度を変更したアニブロックは、その割合にしたがって長さが変化します。

・方向のオフセットの追加
フィギュアのモーションを記録したアニブロックは、基本的にシーンのZ+方向を正面として作られています。そのため前へ歩くアニブロックは最初はZ+方向へ進んでいきます。
しかしツールエリアの「Facing Direction Offset」カウンターを編集することで、正面の方向を変えることができます。
カウンターをクリックして直接キーボードから入力するか、カウンター横の上下ボタンをクリックして変更する(1度ごと)かして下さい。フォントの関係で表示が乱れていますが、数字だけ入力すればOKです。
0度を基準として、増やすと反時計回りに、減らす(マイナス)と時計回りに方向が変わります。
animate2 プレビュー 方向のオフセット

・分割・統合・クロップ
animate2 ツールアイコン 分割統合
1つのアニブロックを指定の位置で分割したり、複数のアニブロックを1つにまとめたりするツールです。
・Split aniBlocks at Playheadアニブロックをプレイヘッドの位置で分割します。分割されたアニブロックは長さを元に戻せば、元のアニブロックと同じ状態に戻ります。
・Join aniBlocks同じトラックにある複数選択したアニブロックを1つに統合します。
・Crop aniBlockアニブロックに対して、現在の長さの外(再生されない部分)にあるフレームを削除します。

・逆再生・インバート・左右反転
animate2 ツールアイコン トリック再生
アニブロックのモーションを逆再生したり、左右反転したりするツールです。キーフレームのパラメータ自体を変更するので、元に戻したい場合はもう一度同じツールを使って下さい。
・Reverse aniBlock逆再生するように、フレームの順序を前後入れ替えます。
・Invert aniBlock全てのプロパティのキーフレームのパラメータの符号(+/-)を反転します。モーフ・アニブロックに有効とマニュアルには書かれています。
・Mirror aniBlocksモーションを左右反転します。



■モーション補間の調整

2つ以上のアニブロックが同じトラックに並んでいる場合と、アニブロックのループを設定した場合、aniMate2はそれが滑らかにつながるようにモーション補間処理をしてくれます。

・モーションのブレンド
2つ目以降のアニブロックは、その開始位置の前後数フレームのモーションがブレンドされます。
今回はわかりやすいように、次のような2つのポーズ・アニブロックを作り、ブレンドの様子を見てみました。
animate2 補間処理プレビュー1animate2 補間処理プレビュー2
animate2 ブレンド アニブロック配置

アニブロックのつなぎ目では、2つのポーズがブレンドされて次の画像のような中間のポーズになります。
animate2 補間処理プレビュー3
フルモーションのアニブロックでもブレンドされて、滑らかに動作がつながるようになるのは同じです。

ブレンドするフレーム数は、アニブロックの下端にある左向き▲アイコンをドラッグすることで調整できます。
animate2 ブレンド アニブロック

左向き▲アイコンの位置がブレンド終了フレームに、それと同じフレーム分開始位置より左がブレンド開始フレームとなります。
2つ目のブレンド終了フレームはループ部分(2回目以降にも適用されます)のものです。

・スタート位置と方向の継承
aniMate2では複数のアニブロックを一連のアニメーションとするために、アニブロックごとのスタート位置と方向を適宜再設定しています。
例えば、「シーンの原点位置から正面に歩くアニブロック」と「シーンの原点位置で踊るアニブロック」の2つをタイムラインに並べるだけで、「シーンの原点位置から正面に歩き、その場で踊る」という一連のアニメーションができあがります。
これはaniMate2が、「シーンの原点位置から正面に歩くアニブロック」の最終フレームの状態を継承して、「シーンの原点位置で踊るアニブロック」のスタート位置と方向を再設定してくれるためです。

これを調節するためのツールアイコンが、「Reorient Start」と「Reorient Loops」です。
animate2 ツールアイコン リオリエント
ツールアイコンをクリックすると次のようなメニューが開きます。
animate2 位置再設定 メニュー

※「Reorient Start」はアニブロック間の調節で、「Reorient Loops」は繰り返し再生時の調節です。
・Off前のアニブロックの最終フレームの状態を無視して、そのアニブロックの通りにします。
・On前のアニブロックの最終フレームの状態を継承して、スタート位置(水平位置)と方向(Y軸)を再設定します。ただし、方向の調節は45度きざみに制限されます。基準となるノードは「hip」ですが、代わりに「On - Left Foot」などのメニューを選択するとそのノードを基準にします。
・Vertical垂直位置の継承に関する設定です。Autoだとアニブロックの開始タイミングで床に接地(Move To Floor)させ、Onだと前のアニブロックの高さを継承します。

先ほどの2つのポーズブロックでは、ブレンドされたものの足が滑ってしまっていました。
animate2 補間処理プレビュー4
※2枚の画像を合成しています。

これは、補間の基準がhipに設定されているためです。2つ目のポーズでは前傾姿勢になっているので、その分足が後ろに行ってしまったわけです。

そこで、後ろのアニブロックに対して「Reorient Start」を次の画像のようにLeft Toe(左足のつま先)に設定してやります。
animate2 位置再設定 メニュー2

すると、今度はしっかりと足が接地したままポーズがブレンドされました。
animate2 補間処理プレビュー5
※2枚の画像を合成しています。



今回のツールはこちら

aniMate2



テーマ : 3DCG
ジャンル : コンピュータ

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