DAZ Studio 4使用環境の引越し
Category : Tips
先日PCのOSインストール先のドライブを64GBのSSDから128GBのSSDに変更しました。
特にその他の環境は変わらずOSもWindows7のままなのですが、ドライブの交換のためOSの再インストールが必要になりました。
今回はクリーンインストールをしたいと思い、引越しツールなどでの環境の引継ぎもしませんでした。そのためDAZ Studio 4などのソフトの環境設定もリセットされてしまうわけですが、なるべく以前の使用環境を引き継ぎたいと思いました。
今回は、OS再インストール時のDAZ Studio 4使用環境関連の引越しについて、私がとった方法を記事にしてみました。
フォルダの場所などについてはWindows Vista以降のOSについて共通です。
■引き継ぎたい環境設定
今回のOS再インストールについて、私の決め事は次のとおりです。
・DAZ Studio 4はレイアウトのみ移行
・コンテンツDB(Smart Contentタブのデータベース)はリセット。ただし自分で保存したシーンおよびプリセットのメタデータ(ユーザーデータ)は新DBに移行したい
・DIMの設定等は全部引き継ぐ
・新環境ではできるものは全てDIMでインストールする
この機会にコンテンツDBやたまったデータキャッシュをリセットしたいけど、使用環境の復元に最低限必要なものは引き継ぎたいというスタンスです。
上記の条件に必要であろう設定をリストアップしました。
DAZ Studio 4(DS4)
・ライセンス
・保存したレイアウト
・一部のプラグインの設定と独自保存データ
・コンテンツディレクトリ内のデータ
・自分で保存したシーンおよびプリセット
DAZ3D Install Manager(DIM)
・アカウント設定
・インストール先などの環境設定
・インストール済みおよびダウンロード済み状況
・ダウンロード済みデータ
このうち、ライセンスはソフトやプラグインのインストール後に改めてシリアルナンバーを入力(DAZストアのMy Account>My Serial Numbersで確認)すれば良いだけです。
■旧環境でやっておくこと
今回の決め事に従って次のような作業をしています。
・DIMで全てのコンテンツ、アプリケーションなどをアンインストール
・DS4で現在のレイアウトの保存
・DS4でユーザーデータをファイル化
DIMでの「インストール済みおよびダウンロード済み状況」は移行することができますが、DIMでインストールしたアプリケーションとプラグインはアンインストールしておいた方が良いと思います(新環境でインストールしていないのにインストール済みになってしまうかもしれません)。
その際には検索ボックスのフィルタ「Filter By Type」にある「Plugin」または「Software」でリストアップすると、インストール済みのプラグインやアプリケーションがわかりやすいです。詳しくはこの記事をご参照下さい。
DS4のレイアウトはメインメニューの Window > Workspace > Save Layout As から保存できます。
ユーザーデータはSmart Contentタブに表示される、製品以外のアイテムのメタデータをファイル化したものです。Unassignedカテゴリのシーンデータやプリセットデータがそれにあたります。
ユーザーデータをファイル化するには、Smart Contentタブのオプションメニューから「Content Database Maintenance」を実行し、出現するダイアログで「Export User Data」にチェックを入れてAcceptします。
■バックアップしておくべきフォルダ
OSの再インストールする前に他のストレージにバックアップしておきたいDAZ Studio 4関連のフォルダとその内容は次のとおりです。
※<ユーザー名>は自分の環境のものに置き換えて下さい。
DIM
C:\Users\Public\Documents\DAZ 3D\InstallManager
DIMの「インストール済みおよびダウンロード済み状況」、デフォルトの「ダウンロード済みデータ」の保存場所
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\DAZ 3D\InstallManager
DIMの「アカウント設定」、「インストール先などの環境設定」
DS4
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\DAZ 3D\Studio4
DS4の「保存したレイアウト」を含む環境設定
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\DAZ 3D
「一部のプラグインの設定と独自保存データ」、デフォルトのレンダリング画像の保存場所(Render Library)
コンテンツディレクトリ
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\DAZ 3D\Studio\My Library
DS4のデフォルトのコンテンツディレクトリ
C:\Users\Public\Documents\My DAZ 3D Library
DIMのデフォルトのコンテンツディレクトリ
レジストリにも設定が記録されていますが、ここは知識がないと危険な部分なので無視します。
新環境に移行してから旧ドライブをつないでコピーすれば良いのでは?という見方もあります。しかし旧ドライブのユーザーフォルダやシステムフォルダにはアカウントロックがかかるので、アクセスできるようにするために手間がかかったり、旧ドライブから起動しなおしたりしなければいけないケースもあるので危険です。
また、私の場合はコンテンツディレクトリをCドライブ以外の複数の場所に分散させているので、Cドライブにコンテンツディレクトリはありません。さらに、コンテンツDBはクリアするとはいえ、自分で保存したデータやDIMインストールでないコンテンツなどは残っていますので、そこはそのまま移行しています。
Cドライブに他のコンテンツディレクトリを作っていたり、自作データを保存していたりする場合は、それも忘れずバックアップしておいて下さい。
■新環境での作業
SSDの交換とOSのインストール、初期設定が済んだら、DAZ Studio 4のインストールの出番です。今回は次のような手順でインストールとデータ等の移行をしました。
コンテンツディレクトリの移行
↓
DIMのインストールと設定の移行および調整
↓
DIMを使ったDS4とそのプラグインのインストール
↓
DS4の設定
↓
コンテンツDBへのメタデータの登録
・インストールに使うファイルのダウンロードについて
最初にDIMをダウンロードし、DS4本体やそのプラグイン、コンテンツなどはDIMを使ってダウンロードおよびインストールをしました。
最新のDIMのインストーラのダウンロードは、DIMのプロダクトページからだと回線が細いのか異常に時間がかかったり失敗したりしました。
そこで、DAZストアのMy Account > Product Library内の「Install Manager」のページからダウンロードすると正常にできました。
・バックアップしたフォルダの新環境への移行について
旧環境でバックアップしたフォルダは新環境の元の場所にコピーします(アプリケーションの設定フォルダについては次の項目を参考にして下さい)。
システムドライブ以外にあるコンテンツディレクトリなどをそのまま使用する場合は、パス(ドライブのパス)が旧環境と同じかどうかを確認して下さい。
・アプリケーションの設定の移行について
アプリケーションの設定を新環境にコピーするタイミングですが、アプリケーションを新環境にインストールした直後に上書きする形でするのが良いでしょう。その際はそのアプリケーションが終了していることを必ず確認して下さい。
私の場合はDS4はレイアウトのみを移行したかったので、次のフォルダのみをコピーしました。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\DAZ 3D\Studio4\user layouts
・DIMの設定について
DIM起動時のパスワードについて、「Remember Me」にチェックが入っているのに入力欄が空白になってしまっている場合、チェックを外しパスワードを入力してからStartし、次回起動時にチェックを入れればパスワードが保存されるようです。
移行した設定について特に注意すべきなのは、SettingsウィンドウのApplicationsタブに登録されているアプリケーションのリストです。旧環境にて手動で登録したものなど、新環境にはないアプリケーションが残っている可能性がありますので、そういうものはリストから削除しておきましょう。
・DS4の設定について
DIMからDS4をインストールした場合、自動入力されるのか省略されるのか不明ですが、シリアルナンバーの入力過程がないようです。私の場合は確認の意味も含め、改めてアプリケーションのシリアルナンバーの登録(メインメニューのHelp > Register DAZ Studio)をしました。
プラグインのシリアルナンバーの登録(メインメニューのHelp > About Installed Plugins)も、必要なものはしておきましょう。
データを自作する機会がある方は、作者情報を登録(PreferencesのGeneralタブ、Authorship Information欄)しておきましょう。
移行したレイアウトを適用(メインメニューのWindow > Workspace > Select Layout)するのをお忘れなく。
・コンテンツディレクトリの移行について
Smart Contentタブを使えるようにするためには、次のことが必要です。
CMSのインストール(DIMインストール時に行われます)
コンテンツディレクトリの登録
コンテンツDBへのメタデータの登録
特に設定の移行をしていない場合、新環境のDS4上で改めて「コンテンツディレクトリの登録」をする必要があります。Content Libraryタブのオプションメニューまたは、PreferencesのContent Libraryタブから「Content Directory Manager」を起動し、旧環境と同じようにコンテンツディレクトリを登録していきます。
「コンテンツDBへのメタデータの登録」は次の手順でします。
1)Smart Contentタブのオプションメニューから「Content Database Maintenance」を実行します。
2)出現するダイアログで「Re-Import Metadata」にチェックを入れてAcceptします。
3)するとメタデータファイルを選択するウィンドウが出現しますので、登録したい製品にチェックが入っていることを確認してからAcceptします。
この時一番上にある「User Data」が旧環境でファイル化しておいた「自分で保存したシーンおよびプリセット」になります。
※メタデータのファイルを直接編集できる知識があれば、My Library\Runtime\Support\UserData_1.dsxをテキストエディタ等で編集し、必要ない部分を削っておくと良いでしょう。
この作業をすることで、旧環境でインストール済みのコンテンツや、「自分で保存したシーンおよびプリセット」のアイテムにSmart Contentタブからアクセスすることができるようになります。
特にその他の環境は変わらずOSもWindows7のままなのですが、ドライブの交換のためOSの再インストールが必要になりました。
今回はクリーンインストールをしたいと思い、引越しツールなどでの環境の引継ぎもしませんでした。そのためDAZ Studio 4などのソフトの環境設定もリセットされてしまうわけですが、なるべく以前の使用環境を引き継ぎたいと思いました。
今回は、OS再インストール時のDAZ Studio 4使用環境関連の引越しについて、私がとった方法を記事にしてみました。
フォルダの場所などについてはWindows Vista以降のOSについて共通です。
■引き継ぎたい環境設定
今回のOS再インストールについて、私の決め事は次のとおりです。
・DAZ Studio 4はレイアウトのみ移行
・コンテンツDB(Smart Contentタブのデータベース)はリセット。ただし自分で保存したシーンおよびプリセットのメタデータ(ユーザーデータ)は新DBに移行したい
・DIMの設定等は全部引き継ぐ
・新環境ではできるものは全てDIMでインストールする
この機会にコンテンツDBやたまったデータキャッシュをリセットしたいけど、使用環境の復元に最低限必要なものは引き継ぎたいというスタンスです。
上記の条件に必要であろう設定をリストアップしました。
DAZ Studio 4(DS4)
・ライセンス
・保存したレイアウト
・一部のプラグインの設定と独自保存データ
・コンテンツディレクトリ内のデータ
・自分で保存したシーンおよびプリセット
DAZ3D Install Manager(DIM)
・アカウント設定
・インストール先などの環境設定
・インストール済みおよびダウンロード済み状況
・ダウンロード済みデータ
このうち、ライセンスはソフトやプラグインのインストール後に改めてシリアルナンバーを入力(DAZストアのMy Account>My Serial Numbersで確認)すれば良いだけです。
■旧環境でやっておくこと
今回の決め事に従って次のような作業をしています。
・DIMで全てのコンテンツ、アプリケーションなどをアンインストール
・DS4で現在のレイアウトの保存
・DS4でユーザーデータをファイル化
DIMでの「インストール済みおよびダウンロード済み状況」は移行することができますが、DIMでインストールしたアプリケーションとプラグインはアンインストールしておいた方が良いと思います(新環境でインストールしていないのにインストール済みになってしまうかもしれません)。
その際には検索ボックスのフィルタ「Filter By Type」にある「Plugin」または「Software」でリストアップすると、インストール済みのプラグインやアプリケーションがわかりやすいです。詳しくはこの記事をご参照下さい。
DS4のレイアウトはメインメニューの Window > Workspace > Save Layout As から保存できます。
ユーザーデータはSmart Contentタブに表示される、製品以外のアイテムのメタデータをファイル化したものです。Unassignedカテゴリのシーンデータやプリセットデータがそれにあたります。
ユーザーデータをファイル化するには、Smart Contentタブのオプションメニューから「Content Database Maintenance」を実行し、出現するダイアログで「Export User Data」にチェックを入れてAcceptします。
■バックアップしておくべきフォルダ
OSの再インストールする前に他のストレージにバックアップしておきたいDAZ Studio 4関連のフォルダとその内容は次のとおりです。
※<ユーザー名>は自分の環境のものに置き換えて下さい。
DIM
C:\Users\Public\Documents\DAZ 3D\InstallManager
DIMの「インストール済みおよびダウンロード済み状況」、デフォルトの「ダウンロード済みデータ」の保存場所
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\DAZ 3D\InstallManager
DIMの「アカウント設定」、「インストール先などの環境設定」
DS4
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\DAZ 3D\Studio4
DS4の「保存したレイアウト」を含む環境設定
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\DAZ 3D
「一部のプラグインの設定と独自保存データ」、デフォルトのレンダリング画像の保存場所(Render Library)
コンテンツディレクトリ
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\DAZ 3D\Studio\My Library
DS4のデフォルトのコンテンツディレクトリ
C:\Users\Public\Documents\My DAZ 3D Library
DIMのデフォルトのコンテンツディレクトリ
レジストリにも設定が記録されていますが、ここは知識がないと危険な部分なので無視します。
新環境に移行してから旧ドライブをつないでコピーすれば良いのでは?という見方もあります。しかし旧ドライブのユーザーフォルダやシステムフォルダにはアカウントロックがかかるので、アクセスできるようにするために手間がかかったり、旧ドライブから起動しなおしたりしなければいけないケースもあるので危険です。
また、私の場合はコンテンツディレクトリをCドライブ以外の複数の場所に分散させているので、Cドライブにコンテンツディレクトリはありません。さらに、コンテンツDBはクリアするとはいえ、自分で保存したデータやDIMインストールでないコンテンツなどは残っていますので、そこはそのまま移行しています。
Cドライブに他のコンテンツディレクトリを作っていたり、自作データを保存していたりする場合は、それも忘れずバックアップしておいて下さい。
■新環境での作業
SSDの交換とOSのインストール、初期設定が済んだら、DAZ Studio 4のインストールの出番です。今回は次のような手順でインストールとデータ等の移行をしました。
コンテンツディレクトリの移行
↓
DIMのインストールと設定の移行および調整
↓
DIMを使ったDS4とそのプラグインのインストール
↓
DS4の設定
↓
コンテンツDBへのメタデータの登録
・インストールに使うファイルのダウンロードについて
最初にDIMをダウンロードし、DS4本体やそのプラグイン、コンテンツなどはDIMを使ってダウンロードおよびインストールをしました。
最新のDIMのインストーラのダウンロードは、DIMのプロダクトページからだと回線が細いのか異常に時間がかかったり失敗したりしました。
そこで、DAZストアのMy Account > Product Library内の「Install Manager」のページからダウンロードすると正常にできました。
・バックアップしたフォルダの新環境への移行について
旧環境でバックアップしたフォルダは新環境の元の場所にコピーします(アプリケーションの設定フォルダについては次の項目を参考にして下さい)。
システムドライブ以外にあるコンテンツディレクトリなどをそのまま使用する場合は、パス(ドライブのパス)が旧環境と同じかどうかを確認して下さい。
・アプリケーションの設定の移行について
アプリケーションの設定を新環境にコピーするタイミングですが、アプリケーションを新環境にインストールした直後に上書きする形でするのが良いでしょう。その際はそのアプリケーションが終了していることを必ず確認して下さい。
私の場合はDS4はレイアウトのみを移行したかったので、次のフォルダのみをコピーしました。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\DAZ 3D\Studio4\user layouts
・DIMの設定について
DIM起動時のパスワードについて、「Remember Me」にチェックが入っているのに入力欄が空白になってしまっている場合、チェックを外しパスワードを入力してからStartし、次回起動時にチェックを入れればパスワードが保存されるようです。
移行した設定について特に注意すべきなのは、SettingsウィンドウのApplicationsタブに登録されているアプリケーションのリストです。旧環境にて手動で登録したものなど、新環境にはないアプリケーションが残っている可能性がありますので、そういうものはリストから削除しておきましょう。
・DS4の設定について
DIMからDS4をインストールした場合、自動入力されるのか省略されるのか不明ですが、シリアルナンバーの入力過程がないようです。私の場合は確認の意味も含め、改めてアプリケーションのシリアルナンバーの登録(メインメニューのHelp > Register DAZ Studio)をしました。
プラグインのシリアルナンバーの登録(メインメニューのHelp > About Installed Plugins)も、必要なものはしておきましょう。
データを自作する機会がある方は、作者情報を登録(PreferencesのGeneralタブ、Authorship Information欄)しておきましょう。
移行したレイアウトを適用(メインメニューのWindow > Workspace > Select Layout)するのをお忘れなく。
・コンテンツディレクトリの移行について
Smart Contentタブを使えるようにするためには、次のことが必要です。
CMSのインストール(DIMインストール時に行われます)
コンテンツディレクトリの登録
コンテンツDBへのメタデータの登録
特に設定の移行をしていない場合、新環境のDS4上で改めて「コンテンツディレクトリの登録」をする必要があります。Content Libraryタブのオプションメニューまたは、PreferencesのContent Libraryタブから「Content Directory Manager」を起動し、旧環境と同じようにコンテンツディレクトリを登録していきます。
「コンテンツDBへのメタデータの登録」は次の手順でします。
1)Smart Contentタブのオプションメニューから「Content Database Maintenance」を実行します。
2)出現するダイアログで「Re-Import Metadata」にチェックを入れてAcceptします。
3)するとメタデータファイルを選択するウィンドウが出現しますので、登録したい製品にチェックが入っていることを確認してからAcceptします。
この時一番上にある「User Data」が旧環境でファイル化しておいた「自分で保存したシーンおよびプリセット」になります。
※メタデータのファイルを直接編集できる知識があれば、My Library\Runtime\Support\UserData_1.dsxをテキストエディタ等で編集し、必要ない部分を削っておくと良いでしょう。
この作業をすることで、旧環境でインストール済みのコンテンツや、「自分で保存したシーンおよびプリセット」のアイテムにSmart Contentタブからアクセスすることができるようになります。