シーンデータの復元

Category : Tips
過去に保存したDAZ Studioのシーンデータを読み込もうとした時に、それに使われているテクスチャなどのファイルが無いという警告が出る場合があります。

その状態から必要なファイルを補完して再び読み込めるようにしなければいけないわけですが、エラーが出てシーンデータを読み込めない場合もあり、なかなか難しい作業でした。
しかしDSONフォーマットのシーンデータ(.duf)が登場してから、表示される警告の内容から割と簡単に必要なアイテムの割り出しができるようになりました。

そこで今回は、読み込めないシーンデータをどのようにして読み込めるようにするかを考えてみたいと思います。

scenefix プレビュー 復元例1

※Morph Loaderで追加した新規モーフについて追記しました。(2014.5.25)


■シーンデータ読み込み時の警告

DAZ Studioのシーンを構成する要素にはモデル(ジオメトリ)、モーフ、リグ、シェーダー、テクスチャ、UVなどいろいろな種類があります。保存したシーンデータにはコンテンツディレクトリのどこどこにあるこれこれのファイルを何に使うか、ということなどが記述されています。そしてモデルやテクスチャはシーンデータによって呼び出され、シーンを構成します。

もしも、そういった構成要素を呼び出す時にシーンデータに記述された場所(パス)にそれがなかった場合、DAZ Studioは警告を出します。それは次のようなものです。

 ●テクスチャが無い場合 [警告A]

scenefix 警告A

Could not find file: *.jpg


「次のファイルを見つけることができません。」という警告です。
ここでLocateボタンをクリックすると、ファイル指定ウィンドウが出現しますので、もしも他の場所にそのファイルがある場合はそれを指定して下さい。
Skipボタンをクリックするとこの警告を無視して次に進みます(テクスチャは読み込まれません)。

SkipしてもSkipしても警告が出てくる(だいたいそうなります)という場合は、Stop Askingボタンをクリックすることで、以後の同じような警告を一切表示しない(Skipする)ことができます。この状態はDAZ Studioを終了するまで有効になりますので、他のシーンデータを読み込む際にもほとんどの警告がSkipされることに注意して下さい。

 ●モデルデータまたはモーフが無い場合 [警告B]

scenefix 警告B

Some assets needed to load the file were missing. The content may not work as expected.
The following files could not be found:


「ファイルを読み込むためには、いくつかのアセットがありません。このコンテンツは想定したとおりには表示されません。見つからないファイルは次の通りです。」という警告です。
こちらは見つからないファイルがリストアップされ、それらを確認するだけのダイアログです。

 ●見つからないファイルの詳細がわからない場合 [警告C]

scenefix 警告C1

DAZ Studio 4.5より前のシーンデータ(.daz)の読み込み時に、モデルが見つからない場合に出る警告です。
この警告の後に次のようなダイアログが出て、シーンデータ読み込み時にエラーが出たことを知らせてくれます。

scenefix 警告C2


■見つからないファイルがあった時の対処法

[警告A]はとりあえずStop Askingで無視します。

[警告B]に対しては表示を確認し、必要なアイテムを判別します。
リストアップされているファイルパスは次のようなルールになっています。

 モデル /data/[作者名]/[製品名]/[アセット名]/~.dsf
 モーフ /data/~/Morphs/[作者名]/[製品名]/~.dsf

このパス情報から、[作者名]と[製品名]を控えておきます。
そして見つからなかった(インストールされていなかった)アイテムを含む製品をインストールしてやれば良いわけです。

最後に[警告C]ですが、今ではこの警告を見ることになる状況もほとんど無いと思われる点と、すでに修復不可能である場合が多い点を考え、対処法ナシ!としておきます。
ログファイルに見つからなかったファイルのパスが書かれることだけ、一応お知らせしておきます。


■シーンデータ復元例

今回はわりと頻繁にありそうなケースについて、シーンデータを復元する手順を見ていきます。

[警告A]と[警告B]両方が出るケースです。
[警告A]をStop Askingで飛ばし、[警告B]を閉じると、次のような状態でシーンが構築されました。

scenefix プレビュー 復元例1

ディスプレイがダンボール箱をかぶったみたいになってしまっています。
カメラやライトは正常に読み込まれていますが、以下の要素が正常ではありません。

 (a)肌のテクスチャ、キャラクタモーフが読み込まれていない。
 (b)上着と髪のモデルが箱に置き換わっている。


(a)はファイルが無いからそうなるよね、というわかりやすい状態ですね。ベースフィギュアはインストールしていても、キャラクターセット(モーフ、テクスチャ)がインストールされていないという状況です。
DAZ Studio 4.5以降の動作として(b)が導入されました。それより前は[警告C]が出てシーンに何も出てこないという状況に陥りましたが、この画像のように、ここに何かしらのオブジェクトがあったよ!ということがわかるようになりました。ちなみにこの箱はレンダリングされませんし、シェーダーも割り当てられていません。

この状態からシーンを復元していきます。

シーンデータ読み込み時に表示された[警告B]は次のような内容でした。
scenefix 警告B

リストから次の製品がインストールされていないことがわかります。

 Casual Denim(MindVision-GDS)
 Elle(DeviousDolls)
 CrazyLocks(goldtassel)

必ずしもベンダー名は作者名の通りではありませんが、製品名をInstall Managerの検索にかけてやれば、DAZストアの商品はすぐに見つけることができます。

これらをインストールし、シーンデータを読み込み直すと、次の画像のようになりました。
※どのコンテンツディレクトリにインストールしても大丈夫です。

scenefix プレビュー 復元例2

キャラクターセット『Elle』をインストールしたことで、肌のテクスチャも復元されました。[警告A]も大幅に減っていることでしょう。

しかしなぜか髪が読み込まれなかったので([警告B]に残っています)、Install Managerから『Crazy Locks Hair for Genesis & V6』のドキュメントを見てみると、「Resolved Issues」の欄にパスを修正したとあります。
しょうがないので髪は古いオブジェクトをSceneタブで削除し、改めてSmart Contentタブから読み込むという対処をしました。

これで完全にシーンが復元できました。

scenefix プレビュー 復元例3

もしもモデルにテクスチャが張られていない部分が残ってしまった場合は、一度DAZ Studioを起動しなおし、[警告A]を一つ一つ確認していって下さい。
服の追加テクスチャ製品など、テクスチャのみのものを使っていた場合などに起こりやすいです。


■インストールしていないモデルが表示される

シーンデータを読み込んだ時に、[警告A]だけが出て、下の画像のようにテクスチャが張られていないモデルが出現することがあります。シーン内のオブジェクト全てでなくても、小道具1つだけ、服だけそうなる場合もあります。

scenefix プレビュー ケース2

テクスチャだけインストールしていなかったというケースも考えられるのですが、モデルを含む製品全てをインストールしていなくても(アンインストールしてしまっていても)こうなることがあります。

こうなる原因はDAZ Studioの仕様にあります。
アイテムのモデルデータが.objファイルなどの場合、DAZ Studioではそのアイテムを含むシーンを保存する際に、独自形式(.dsfなど)でモデルデータをコンテンツディレクトリに保存するようになっています。
ちなみにAuto-fitツールで変換した服(アセットとして保存していないもの)も、この扱いをされます。

この画像の場合、コンテンツディレクトリに残っていた独自形式のモデルデータだけが読み込まれたということになります。
この場合の対処法としては、Sceneタブのオブジェクト名や[警告A]のパスなどから製品を判別し、それをインストールしてやるということになります。

                  ***

少し詳しい話をしましょう。
DAZ Studioで使うモデル、モーフ、UVなどのデータはコンテンツディレクトリのdataフォルダ内にインストールされます。
ここには[警告B]のパスにあったように、おもに/data/[作者名]/[製品名]/というルールでフォルダ階層が作られています。

ところでdataフォルダにある特殊なフォルダとして、「3_0」「4_0_2」「auto_adapted」という名前のものがあります。
「3_0」「4_0_2」フォルダはそれぞれDAZ Studio 3でのモデル保存フォルダ、DAZ Studio 4.5より前のモデル保存フォルダで、objファイルが変換されて独自形式で格納されていました。
実は[警告C]が出てしまうのは、これらのフォルダに保存されたモデルが見つからなかった時に多いのです。

それに対して「auto_adapted」フォルダはDAZ Studio 4.5以降で使われます。
dsf形式のモデルデータが付属していない製品(V4など)を保存した時や、Auto-fitツールで変換した服(アセットとして保存していないもの)が、このフォルダにdsf形式で格納されています。
さらに「auto_adapted」フォルダがそれ以前のものと違うのは、(私が試した限りでは)フォルダを削除してしまっても大丈夫ということです。

duf形式のシーンデータには、変換したモデルの参照先として「auto_adapted」フォルダ内のパスが記入されますが、それと共に変換元のobjファイルのパスも書き込まれます。
つまり、dsf形式のモデルデータが削除されてしまっていた場合は、改めて変換し直し、それを使うようになっているのです。

以前はこのブログでもdataフォルダのバックアップを推奨していましたが、現在はそれを気にしなくても良くなったわけです。
もちろん、Auto-fitツールで変換した服などにCCTツールで調整を加えた場合は、アセット(Figure/Prop Asset)として保存することを推奨します。


■Morph Loaderで作成した新規モーフ

例えば、ちょっとしたモーフをHexagonなどの他のモデリングソフトで作成し、Morph Loader(Hexagon Bridge含む)でDS上のフィギュア等に新規モーフとして適用した場合はどうなるのでしょうか。
試したところ、以下のような処理になりました。

 ●アセット保存しない場合
アセット保存をしてない状態だと、シーンファイルに直接モーフデータが書き込まれます。

 ●アセット保存した場合
アセット保存(Fileメニュー > Save As > Support Asset > Morph Asset(s))をし、コンテンツディレクトリのdataフォルダにモーフデータとしてdsf保存されると、シーンファイルからそのモーフを読み込むようになります。
そのため、アセット保存したモーフデータのファイルが削除されると、[警告B]が出ることになります。



今回の画像の素材はこちら

Elle

Casual Denim

Crazy Locks Hair for Genesis & V6



テーマ : 3DCG
ジャンル : コンピュータ

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