NVIDIA Irayレンダラー その1:シーンに配置するライト

Category : Iray Renderer
DAZ Studio 4.8からはレンダリングエンジンとして「NVIDIA Iray」を使うことができます。
前回の記事ではどんな要素が加わっているか、どこから使えばいいのかを広く浅くご紹介しました。
今回からは個別に現在掘り下げられるところまで私が調べたものを記事にしていきたいと思います。
第1回はライトの中からシーンに配置することができるものに限ってまとめてみました。

※今回の内容はベータ版時点でのものですので、正式リリース時の仕様とは異なっている場合があります。
※バージョンアップによる仕様変更に対応しました。(2015.5.3)

Iray01 SS


■Environmentモードの変更

Irayレンダリングをする場合、ライトについてまず最初にすべき設定があります。
Render Settingsタブ(Engine:NVIDIA Iray時)のEditorページにあるEnvironment>Environment Modeプロパティです。
Iray01 RenderSettingsタブ ライトモード
・Dome and SceneIBL(またはSun-Skyライト)と、シーンにあるライトをミックスしてライティングするモードです。
・Dome OnlyIBL(イメージベース・ライティング)のみのモードです。Environment Mapを指定しない状態では、「Sun-Sky Only」と同じです。
・Sun-Sky OnlySun-Skyライトでライティングするモードです。
・Scene Onlyシーンにあるライトのみでライティングするモードです。

今回ご紹介するライトは「Scene Only」または「Dome and Scene」の時に有効になるものです。


■ライトの種類

 ・Photometric Spot Light(測光スポットライト)
Iray01 レンダリング materialball スポットライト

現実の単位で明るさや色を指定できるスポットライトです。
また、光源の形や大きさを指定するプロパティを持ちます。
作成方法: レンダリングエンジンがNVIDIA Irayのときに メインメニュー > Create > New Spotlight

 ・Photometric Point Light(測光ポイントライト)
Iray01 レンダリング materialball ポイントライト

現実の単位で明るさや色を指定できるポイントライトです。
また、光源の形や大きさを指定するプロパティを持ちます。
IESライトプロファイルの割り当ても可能です。
作成方法: レンダリングエンジンがNVIDIA Irayのときに メインメニュー > Create > New Point Light

※測光ライト(バージョンアップにより標準のライトと統合)は、標準のライトに現実の単位で明るさや色を指定する測光(Photometric)プロパティが追加されたものです。その他のライトでも「Photometric Mode」プロパティをOnにすることで、測光ライトに変わります。

 ・Emission(エミッション)
Iray01 ライトの種類 エミッション

オブジェクトのサーフェイスを発光させることを言います。
こちらも現実の単位で明るさや色を指定できます。
IESライトプロファイルの割り当ても可能です。
作成方法: Iray Uberシェーダーの適用。


■光源の形と大きさ

測光スポットライトと測光ポイントライトのプロパティはParametersタブまたはLightsタブで設定します。
これらには、光源の形と大きさを指定するプロパティ(Light>Areaグループ)があります。
・Light Geometry光源の形です。
・Height (Diameter)Light GeometryをPoint以外にした場合のその高さ(または直径)です。
・WidthLight GeometryをRectangle/Cylinderにした場合のその幅です。Cylinderの場合はさらに倍になるようです。
・Two SidedLight GeometryをRectangle/Discにした場合に、Onだと表裏両方から光を放ちます。Offだと表からだけです。
・Render EmitterLight GeometryをPoint以外にした場合に、レンダリング時に光源を描画するかどうかです。このパラメータはオブジェクトに反映されるスペキュラには関係ありません。

これらのプロパティによりそのライトから発する光の届く範囲や影のでき方、スペキュラの形が変わってきます。
ポイントライトの「Rectangle」「Disc」時に発光する表方向はスポットライトと同じくローカルのZ-方向になります。ポイントライトはビューに指定することができませんので、ターゲット(Point Atプロパティ)を指定して方向を調節するのがオススメです。
次の画像は測光ポイントライトでLight Geometryをそれぞれ変更したときのものです。

 ・Point
Iray01 ライトのプロパティ エリア-点

 ・Rectangle
Iray01 ライトのプロパティ エリア-長方形

 ・Disc
Iray01 ライトのプロパティ エリア-円盤

 ・Sphere
Iray01 ライトのプロパティ エリア-球

 ・Cylinder
Iray01 ライトのプロパティ エリア-円柱

エリアライトを使いたい場合は、これらのプロパティを調節するだけでOKです。
測光スポットライトにも同じプロパティがありますが、測光ポイントライトに光の指向性がついたものです。光源エリアにたくさんスポットライトを並べたものを想像していただくとよいかと思います。


■測光プロパティなど

測光ライトとエミッションに共通しているのが、その明るさと色を指定するプロパティです。
・Luminous Flux (Lumen)ライトの明るさをルーメン(Lumen)で指定します。
・Temperature (K)ライトの色(色温度)をケルビン(K)で指定します。値が低いと赤っぽく、高いと青っぽくなります。

ルーメンはLEDなどの明るさを表現する単位として、量販店の照明コーナーに行くと目にすることができますが、なかなかなじみのないものですね。自分の持っている一番明るいLEDライトで300ルーメンでした。

色温度については、蛍光灯を買いに行ったことのある方なら、「昼白色」などの文字を目にしたことがあると思います。電球色(3000K)/昼白色(5500K)/昼光色(6500K)にそれぞれ対応しますので、デフォルトの6500Kだと若干青みがかった色になりますね。

これらに加えて従来のプロパティColor(ライトの色)、Intensity(強度)も有効です。これらのパラメータはそれぞれTemperature、Luminous Fluxに掛け合わされます。

Iray01 ライトのプロパティ 色温度

測光ポイントライトとエミッションについては、Light Profile (IES)プロパティでIESライトプロファイル(.IES)を指定することができます。IESライトプロファイルとは照明器具の照度データで、ライトが発する光の空間的分布をデータ化したものです。

Iray01 ライトのプロパティ IES
光の広がり方を上の項目の「Disc」と比較してみて下さい。


■Interactiveモードでのライト

IrayのInteractiveモードでは、ライトを使う上でいくつか注意しなければいけないことがあります。

 ・影を有効にしなければいけない。
 ・エミッションは描画されない。

Photorealモードでは影は必ず発生しますので気にしないプロパティですが、InteractiveモードではライトのLight>Shadow>Shadow TypeプロパティをRaytrace等に設定しないと影ができません。
また、エリアライトをエミッションで作ると、Irayプレビュー(Interactiveモード時)に反映されなくて困ってしまいます。


Comment

No title

エミッションでのエリアライトは特殊な扱いみたいですね。
Dome and SceneモードでDomeにこれだけを追加した場合、Bloker置いておかないとライトがないと判断するみたいで、正面からスポットライトになっちゃいますね。
Photometric Spot Lightをエリアライトにした場合は、Blokerいらないのですが。

私も3Delightのエリアライトのイメージで最初はエミッションを使っていたのですが、測光ライトを使った方が便利だと気づきました。
ライトが無いときのヘッドランプも今回カメラのプロパティに加わってますね。これで強制的にOFFにできるようになってます。ただPerspectiveビューとかだと点いてしまうので、なにかしらライトを非表示にして置いておく方が汎用性高いです。

No title

ドキュメントセンターにIray Uber Shadeの説明が追加されましたね。
レンダ設定とかライト関係はまだみたいです。

Reference Guide>User Interface (UI)> Pane (Tab)>Surfaces (WIP)> Shaders>Iray Uber Shader

Cyawcatさんご報告ありがとうございます。
こちらですね。
http://docs.daz3d.com/doku.php/public/software/dazstudio/4/referenceguide/interface/panes/surfaces/shaders/iray_uber_shader/start

透明にするにもどこを変えたらいいか考えてしまうような状態だったので、公式リファレンスが早い段階で出たのはうれしいです^^
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