NVIDIA Irayレンダラー その5:Section Planeの使い方

Category : Iray Renderer
DAZ Studio 4.8ベータ版に初めてバージョンアップしてみた時、どこが変わったのかとレイアウトやメニューなどをいろいろ探してみました。そこで目立ったのがメニューの最下段追加された2つの項目「New Iray Decal Node」と「New Iray Section Plane Node」です。

今回はちょっと寄り道をしまして、そのうちの「New Iray Section Plane Node」メニュー、つまりIrayでレンダリングする時に有効になるSection Planeについて、どんな役割をするものなのか見ていきたいと思います。

Iray05 SS


■Section Planeの役割

このSection Plane、結論を言いますと、ここから向こう側はレンダリングしない(ポリゴンがないものとみなす)という、シーンを分断する平面です。
見てもらった方が早いので、簡単なシーンで試してみました。

シーンに橙色の球体を配置してレンダリングしたのが次の画像です。
ライトはサンスカイライトを使っています。
Iray05 球体レンダリング1

メインメニュー > Create > New Iray Section Plane Nodeを実行するとSection Planeノードが作成されます。
Iray05 Section Plane作成メニュー

Section PlaneノードのZ回転を-90にしてレンダリングしたのが次の画像です。
Iray05 球体レンダリング2

Section Planeノードはシーンにはセンターしか表示されませんが、Y軸+方向(緑色の矢印方向)をレンダリングしないようになっています。そこでTool Settingsタブでユニバーサルツール等を「Use Local Coordinates」にして、ノードのローカル軸を表示するようにすればわかりやすいです。

イメージ的には次の画像のようになっています。
Iray05 球体プレビュー

ちなみにSection Planeは複数置くことができます。


■Section Planeノードのプロパティ

Section Planeノードを選択すると、Parametersタブに表示されるのがSection Plane>Clip Lightsプロパティです。
Iray05 Light Clipプロパティ

Offだと断面からライトの光が入るように、Onだと断面からライトの光が入らないようにします。

Iray05 球体レンダリング ライトクリップ

上の画像では大きな橙色の球体をSection Planeで分断しており、その中に配置した小さな緑色の球体と測光ポイントライトが見えています。
Clip Offの場合サンスカイライトの光が中に差し込んでいますが、Clip Onの場合緑色の球体は測光ポイントライトの光だけで照らされています。

Iray05 球体レンダリング2 ライトクリップ

この画像は赤色の床に球体を置き、スポットライトで照らしてみただけのシーンです。床はSection Planeによりレンダリングされないようになっています。
Clip Offの場合は床による間接光が発生していませんが、Clip Onの場合は床で反射した赤色の間接光が球体を照らしているのがわかります。

以上の結果から次のような推測ができます。
Clip Offの場合断面から先はポリゴンが無いものとしてレンダリングします。Clip Onの場合はポリゴンはあるけどレンダリングはしないという状態です。

1枚目の地面に落ちている影の形もこの推測に合致しますね。


■Section Planeの用途

さてこのSection Plane、どんなことに使えるか考えてみます。
1つは機械などの断面図のレンダリングですね。

自動車 分割前
自動車 分割後 ClipOn 内部ライト追加
Vehicle:Predator Sports Car

ただし通常見えない部分は作りこまれていないのと断面の厚みはないので、上の画像ではClip Onにして適宜内部にライトを配置しています。
シーンに配置するライトの場合、Section PlaneのY軸+側に置いておけば、光源は隠されるけど光は届くという状態になります。
ちなみにこの自動車、Content Libraryタブから読み込むとなぜか一部のガラスなどがレンダリングされない状態になってしまったので、Objファイルをインポートして保存しておいたマテリアルプリセットを適用するという方法をとっています。
※ノードがデフォルトで非表示になっているだけでした。

もう1つは部屋のシーンなどで、照明の邪魔になるアングル外の壁や屋根を隠すという使い方です。
この場合はClip Offで使うことになりますね。

また、全く違う使い方としては、プレビューの表示の範囲を制限するというのがあります。
ビューポートを描画スタイル:NVIDIA Irayにした場合でもSection Planeは有効です。特にAux ViewportタブでInteractiveモードでのレンダリングであればかなり軽いので、カメラアングル変更中もプレビューがリアルタイムで更新されることになり、入り組んだ位置にあるオブジェクトのマテリアル調整などに有効です。



今回の素材はこちら

Predator Sports Car


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