DAZ Studio Basics:タブ解説 Dynamic Clothing

Category : Basics
ご無沙汰しておりました。久しぶりのエントリーは、簡単な紹介にとどまっていたDAZ Studio(以下DS)のダイナミッククロス(DC)プラグインの解説から始めて行きたいと思います。まずはDSに標準で付いている無料版『Dynamic Clothing』タブの解説と、その機能のみを使ってDAZで売られているDC服を実際にフィギュアに着用させます。

dcloth_free SS

※DAZのアフィリエイトの仕組みの変更と共に、今回より記事最後のDAZ製品リンクのみCommission Junction社のアフィリエイトを組み込んだものにしました。随時過去記事のものも差し替えていく予定です。
※オプションメニューの項目を更新しました。


■Dynamic Clothingタブの表示

フリーダイナミッククロスタブ

Dynamic Clothingタブは、ダイナミッククロスとして設定されたオブジェクトをフィギュアなどに着用させるためのものです。DCオブジェクトとフィギュアなどとの衝突を物理計算することで、重力を感じさせる布の表現や、コンフォーム服(フィギュアにFit toさせ、各パーツに連動して動く服)にはないフィット感などを得ることが出来ます。そのため、計算・衝突・シミュレートなどの用語が使われます。
無料版プラグインでは機能が限定されており、地球上の重力をかけた布をシミュレートすることしかできません。その分、操作する部分は少なくなっています。

「Cloth actions affect」で一度にシミュレートするDCを選ぶことが出来ます。
・All Selected ClothSceneタブなどで選択されたDCのみ
・All Cloth on Figure選択されているフィギュアに着用させているDCをまとめて
・All Cloth in Sceneシーンに存在するすべてのDC

※ここでの選択状態が「Active Item」項目に反映されて表示されます。

「Drape」ボタンでクロスシミュレートを開始します。
この時、「Single Frame」にチェックが入っていると現在のフレームのみ、「Animated」にチェックが入っているとアニメーションの最終フレームまで1フレームごとに計算されます。
シミュレートは「Cancel」ボタンでいつでも止めることができ、その場合でも、それまでに計算した結果は消えません。また、再び「Drape」することで、現在の状態からさらにシミュレートすることが出来ます。
「Animated」モードの場合は現在のフレームから計算が始まりますので、Timelineタブで開始するフレームを選択することが出来ます。

「Collide With」ボタンで衝突計算を行うオブジェクトを制限することが出来ます。ここでチェックがついているものが少ないほど計算時間が減ると思われますので、衣服にかからないパーツ(手や頭など)のチェックを外したりするとよいでしょう。髪オブジェクトのチェックを外すのは強く勧められています。
上の「Cloth actions affect」の分類ごとに衝突設定は保存されます。なので、同じフィギュアで上着とズボンの衝突対象を変えたい場合は、「Cloth actions affect」All Selected Clothにする必要があります。
ダイナミッククロス 衝突対象選択

タブの下半分ではDCの設定を変更することが出来ます。といっても無料版では必要最低限のものしかありませんが。
Layeringエリアでは上着とスカートなど、DC同士が重なる場合にどちらを外にするかを決定できます。リストからアイテムを選択して右下の▲▼ボタンで変更します。リストの上にあるほど重なりの外側になります。また、ここでの選択はSceneタブやビューポートの選択と連動しています。
Stylesエリアではあらかじめ袖やスカートの長さなどが調節できるように設定されたDCの場合に、それを選択することが出来ます。

PanelタブではDCの物理設定を表示することが出来ますが、無料版プラグインでは見ることしかできませんので説明を省きます。


■Dynamic Clothingタブのオプションメニュー

・Freeze SimulationDCを小道具化し、シミュレーション結果をそのモーフに変換します。詳しくはこちらの記事をご参照下さい。



■DC服を試してみる

今回は実際にDAZで売られているDC服『Classy Flounce Skirt and Top』を使用してみます。
この製品はプラグインの製作元でもあるOptiTex製のDC服で、タンクトップとスカートのセットになっており、それぞれがDCとして設定されています。製品説明にスタイルバリエーションも書かれていますね。OptiTex製の他のDC服にも言える事ですが、テクスチャは詳細なもののモノトーンのものが多く、もっとカラーバリエーションが欲しいところですね。

V4用のDC服はDAZランタイムフォルダの People > Victoria4 > Dynamic Clothing にインストールされます。ジオメトリデータもここにあるようです。
コンフォーム服と同じ様に、フィギュアを読み込んだ後にDC服を読み込み、着用(Fit to)させます。これはPoserでのDCと違うところなのですが、DSのDC服はフィギュアに着用して体の動きについてきます。
次にDynamic Clothingタブ「Collide With」ボタンを押します。今回は袖や襟の無い服なので、手と頭のチェックを外しました。
さらに、タンクトップをスカートから出すために、「Garment」タブLayeringエリアで「Fitted Tank」を「Flare Skirt」よりも上へ持ってきます。
そしてフィギュアのポーズやモーフを思い通りに変更したら「Drape」を実行します。「ひだを作る」とか「ゆるやかにたれる」という意味のようです。物理シミュレートが行われ、服がフィギュアにフィットしていきます。DC服のメッシュ数と衝突対象の数によっては、計算時間がかなりかかる場合もあります。将来的にPhysXなどの物理エンジンを利用できるようになればいいのですが…。

ここで一つ問題が出ました。
標準のV4フィギュアやある程度までのモーフ変形ならばこれできれいに服がフィットしてくれるのですが、極端な変形をするモーフ(NGMなどプロポーションの大きく変わるもの)には計算がついていってくれません。
フリーダイナミッククロス フィット1
フリーダイナミッククロス フィット2

この場合どうするかというと、Poserでは当たり前のTipsなのですが、Animatedモードにし、0フレームを最初にフィギュアを読み込んだ状態(Zero Figure)にして、だんだんと目的のポーズやモーフにアニメーションしていくようにします。そうすれば、DC服もだんだんと行われる変形に追従していき、最終的にフィギュアにフィットさせることができるのです。

まずはTimelineタブを表示してください。
おっと、先ほど「Drape」した結果はもう必要ないので、「Clear」ボタンを押して初期状態に戻しておいてください。
現在0フレームで目的のポーズとモーフになっているとします。Parametersタブのオプションメニューを使って、ゼロフィギュアからのアニメーションに変更します。
TimelineタブParametersタブの詳しい解説はそれぞれのリンク先を参考にしてください。

・0フレームでフィギュアを選択してから Memorize > Memorize Figure をして、現在の状態を記憶します。
・さらに Zero > Zero Figure も行います。これで0フレームはモーフパラメータもポーズも初期状態のゼロフィギュアになりました。
・次に15フレームに移動し Restore > Restore Figure を行います。

これで15フレームで目的のポーズとモーフになるアニメーションが出来上がりました。別に15フレームじゃなくて任意のフレームでもかまいません。また、最初からAnimatedモードでDrapeするのなら、フィギュア読み込み後、モーフやポーズをフィギュアに適用する前に15フレームへ移動しておくだけで大丈夫です。

さて、Timelineタブで0フレームに戻り、Dynamic Clothingタブ「Animated」モードにしたのち「Drape」してみましょう。今度はうまくいきました。
フリーダイナミッククロス フィット3

最終ポーズを最終フレームの30ではなく15フレームにしたのは、布の動きが落ち着く時間を与えるためです。15~30フレームの間で一番表示結果がいいフレームを選んでください。

ちゃんとライティング等をしてレンダリングしたのが下の画像です。DC服というとスカートなどのひらひらを連想しますが、今回は胸元が主題です。コンフォーム服だと服は胸の形にぴったりついてくるため凹形になってしまいますが、DC服なら胸の谷間が開いた形にすることが出来ます。DCビキニなんてのもあっていいかもしれませんね。

大胆な胸元
Character:Luscious Curves for V4 A4
Hair:V4 Ranger , Ranger Hair Color and Movement
Costume:Classy Flounce Skirt and Top
Skin:V4 Elite Texture Lana
Shader:UberEnvironment Light Shader IBL/HDRI , pwCatch
IBL Source:UberEnvironment HDRI Pack 1(Soft Box)

このように使うのにひと手間のいるDC服ですが、コンフォーム服よりもいい点が多くあります。コンフォーム服にはあらかじめフィギュアと同じモーフが仕込まれていないといけませんが、DC服はどんなモーフキャラにも合わせることができます。また、重力に従った自然なシワができる点も魅力的です。そう考えると、DC服として売られているシャツとジーンズのセットである『Womens Jeans and Top』にも、コンフォーム服とは違った魅力があると思います。

最後にDC服を扱う上で発見した注意点を書き出しておきます。
 ・D-FormやSubdivisionは使えません。
 ・シミュレート後フィギュアを移動させると計算結果がクリアされます
 ・DCをAnimatedモードでDrapeしたシーンを保存した場合、通常のセーブデータに加えて、.ccd拡張子のファイルができます。これはDCの計算結果のようです。Single Frameモードなら作られないのは.dazファイルに内包されているのでしょうか。



今回の画像の素材はこちら

Classy Flounce Skirt and Top

Luscious Curves for V4 A4

V4 Ranger

Ranger Hair: Color and Movement




Comment

Dynamic ClothingとaniMate+入手しました( ゚∀゚)

D|S3.0βも配布されてますね。早速ゲットして使ってみたんですが・・・
しばらくは2.0使い続けて様子見します(; ・`д・´)

aniMate+にかかろうと思ったらDynamic Clothingが出て、さらにD|S3.0とか、新製品発売ラッシュがすごいですね(@_@)
そろそろ落ち着いて検証していきたいところです。

D|S3.0は私もまだ手をつけてないんですよ~。これまで使ってきたプラグインが動くのかが心配ですね。

結石は無事排出されました。ご心配おかけしました。
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